地元福井で働くきっかけに 企業紹介「おしごと本」を使い足羽中学校の生徒が職場見学 福井市内の全中学校に配布
福井テレビ
中学生に県内の企業や仕事の種類に興味を持ってもらおうと、福井テレビが「おしごと本」を製作し、県教委を通じて6月から県内の教育機関に配布しています。29日には、その「おしごと本」を活用し福井市内の中学生が職場見学を行いました。 福井市の足羽中学校では「働くこと」について考えを深めようと、総合学習の時間にキャリア学習を行っています。 29日の授業で使われた「おしごと本」は、県内全ての中学1年生を対象に配布されたもので、職種や県内の企業などが紹介されています。 授業では、見学を希望する企業について詳しく調べたり、働いている人への質問を考えたりしていました。 生徒たちは「(本に)詳しく載っていてすごく分かりやすかった」「それぞれの仕事に魅力があってとても面白そうなのがいっぱいあった。これからいろんなことを知っていきたい」などと話し、楽しそうに取り組んでいました。 足羽中学校では「県内には中小企業が多いので、行きたいところを子供たちが選ぶ形で活用した」と話しています。 29日は福井市の食肉加工・卸売の会社「ホクチク」に10人の生徒が訪れました。 会社から、牛の枝肉の加工方法などについて説明を受けると、生徒たちは「僕たちが思う肉とはスケールが違っていて(働く人の)目線が鋭くて職人だなと思いました」などと話し、仕事の様子を真剣なまなざしで見つめていました。 一方、20人の生徒が訪れたのは、福井市にある天然温泉やジム、宿泊施設などを併設する「コミュニティリゾートリライム」です。 大浴場やジムなどの設備のメンテナンスや、男湯と女湯のお湯を交互に抜いて清掃する仕事があることを学んでいました。 <支配人と生徒のやり取り> 支配人:「お客様が安全で安心してご利用いただけることが1番の使命だと思っている」 生徒:「仕事で大切にしていることは何ですか?」 支配人:「相手の心を先読みすること、非常にやりがいがあり楽しんでやっている」 生徒は館内の施設をめぐり、ロッカーキーで利用料金が加算され、スムーズに清算できる仕組みに関心した様子でした。 生徒たちは「仕事の時にどういう工夫をしているかが分かった」「いろんな部屋があって初めて来たから驚き」「将来職業を選ぶのに役立ちそう」などと話していました。 県は「おしごと本」が福井で働くことを考えるきっかけになればとしています。
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