オオハクチョウ飛来 〝珍客〟に住民ら沸く 奄美大島・宇検村
鹿児島県奄美大島の宇検村田検地区に22日、オオハクチョウが飛来した。住民らは、海岸近くの水面で優雅に羽を休める〝珍客〟を、「初めて見た」「きれいだね」「迷子かな?」と優しく見守った。 オオハクチョウは、全長約140センチ、羽を広げると2メートルを超える。シベリアやオホーツク海沿岸で繁殖し、冬は北海道や東北地方などで越冬する大型の渡り鳥。今回、奄美大島に飛来した個体は迷鳥とみられる。 奄美野鳥の会によると、近年は奄美大島でも年に1、2羽、白鳥の飛来が確認されている。同村では、昨年は芦検地区で目撃されており、2年連続での珍客の迎え入れとなった。 オオハクチョウを一目見ようと集まった住民らは「田検地区で見るのは初めて」と声をそろえる。先生から情報を得て来たという田検中学校2年の平結愛さん(14)は「かわいい。でも、飛び立たないので羽など痛めていないか心配」としばらく様子を見守っていた。