遺産格差の実態…親の遺産が「数百万円」なのは少数派でしょうか?
相続財産で最も多い形態は「土地・建物」
中身はさまざまな相続財産ですが、形態の割合は表1の通りです。前述の調査によると、全国では「土地・建物」が最多の84.4%を占めており、2位の「現金・預貯金」とは約18%の差があることが分かります。 一方、1都3県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)は「現金・預貯金」が1位、「土地・建物」が2位と、全国と逆の順位です。また、1位と2位の割合の差も1.4%となっており、地域差があることが読みとれます。 表1
※株式会社鎌倉新書「【第2回】相続手続きに関する実態調査(2024年)─相続手続きに関わる方の7割が相続登記の義務化について認知─」を基に筆者作成
相続財産は1000万円以上が多数派
相続財産の全国平均は2585万8000円、中央値は1000万~2000万円ですが、地域差があると考えられます。また、1000万円単位での金額分布では、「1000万円未満」の42%が最多です。ただし、「1000万円未満」と「1000万円以上」で分類した場合には、「1000万円以上」が多数派となります。 なお、相続財産とは「亡くなった人から受け継いだもののうち、金銭で評価できるもの」であり、現金や預金以外も含まれます。形態の割合は、全国では「土地・建物」が最多ですが、1都3県では「現金・預貯金」がトップになるなど、地域によって傾向が異なるようです。 出典 株式会社鎌倉新書 いい相続 【第2回】相続手続きに関する実態調査(2024年)-相続手続きに関わる方の7割が相続登記の義務化について認知- 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部