Windowsのショートカットキー「Win+H」でタイピングを不要にする【今日のワークハック】
キーボードがないと書けない「脳の壁」は克服できる
ここまで読んで、音声入力の便利さを納得しても、なかなかキーボード入力から離れられないかもしれません。 おそらく最大の阻害要因は、タイピングしないと、脳の文章を書くスイッチがオンにならないこと。 筆者も最初はそうでした。キーボードに置いた両手の指が動いていないと、まったく文章が紡ぎ出されず、これには結構悩みました。 その対策として筆者がとったのは、SNSでのやりとりや、プレゼンのスピーチなど、喋り言葉とほとんど変わらない内容だけを入力するというもの。 特に、家電の細かい機能を実家の親にLINEで説明するというような、「行って、その場で説明したほうがラク」と思えるタスクは、音声入力にすると非常に効果的。 しだいに脳は、「キーボードがなくても文章が書ける」モードへと適応していきます。面倒がらず、脱キーボードの修行と考えて、取り組んでみましょう。 やがて、「契約書の草稿を書く」みたいな作業でも、音声入力だけでできるようになります。
音声入力の使い方は、とてもシンプル
Windows環境で音声入力を起動する手順は以下の通り。 起動方法は、WindowsロゴマークのキーとHキーの同時押し。すると、マイクのアイコンがあるミニウィンドウが立ち上がります。 あとは話すだけです。 「Word」、「PowerPoint」、「Microsoft To do」、メール、Google検索など、ほとんどのソフト・アプリで、テキストが音声入力できます。 試しに、なにか数十文字の話をしてみてください。 意識的にゆっくりと大きな声で発声したかと思います。ですが、その配慮は不要。普段の話し言葉の速さで、さほど大きな声でなくても、しっかりと入力されることに驚いたことでしょう。 オプション機能は使い勝手に応じてオンオフを オプション機能として、句読点の自動入力と音声入力コマンドがあります。 句読点の自動入力は、オンにすると「、」「。」が自動的に入力されます。例として一文を挙げます。 9月ももう終わりですが、残暑が厳しいですね。 点と丸が1つずつありますが、筆者は何も操作していません。文の区切りと終わりを、プログラムが自動的に判断して加えられています。 この機能をオフにすると、先程の文章は以下のようになります。 9月ももう終わりですが残暑が厳しいですね 文の区切りで長く言いよどむと、本来なら点にすべき箇所が丸になってしまうなど、完璧ではありません。それでも、通常の文章を書く時はオンにしたほうがいいでしょう。 もう1つの機能である音声入力コマンドとは、「音声入力を一時停止」と発声することで、この機能自体をオフにしたり、単語・語句を選択した状態で「それを削除」と発声することで、その単語・語句を消去するといった機能です。 個人的には、あまり使い勝手はよいとは思えず、この機能は使用したことはありません。