球界に驚き…FA人的補償で移籍した大物(4)巨人のレギュラーだったが
ストーブリーグで大きな注目を集めているFA市場。FA補強は大きな戦力補強になり得る一方、人的補償が発生する場合には、選手の流出リスクが伴う。今年も西川龍馬の人的補償として日高暖己が広島東洋カープへ。山川穂高の人的補償として甲斐野央が埼玉西武ライオンズへ移籍した。 過去を振り返ると、実績豊富なベテランが選ばれ、他球団入りする事例も少なくない。そこで今回は、FA人的補償で移籍となった大物選手を紹介する。
長野久義
・投打:右投右打 ・身長/体重:180cm/85kg ・生年月日:1984年12月6日 ・経歴:筑陽学園高 – 日本大 – ホンダ ・ドラフト:2009年ドラフト1位 2度の入団拒否を経て、読売ジャイアンツへの入団を叶えた長野久義だが、人的補償による移籍を経験した。 2006年、2008年にドラフト指名を受けるも、巨人入りを熱望してこれを拒否。2009年ドラフト1位でついに巨人への入団を叶えた。 すると、ルーキーイヤーから128試合に出場し、打率.288、19本塁打、52打点をマーク。新人王を獲得するなど、即戦力としての期待に応えた。 さらに、翌2012年には首位打者(.316)、2013年は最多安打(173安打)に輝くなど、巨人の主力打者として多くの実績を残した。 2018年はプロ入り後初めて規定打席を逃したものの、116試合出場で打率.290、13本塁打の好成績。まだまだ活躍が期待されたが、同年オフに丸佳浩のFA移籍に伴う人的補償で、広島東洋カープへの移籍が発表された。 広島では2020年には2桁本塁打をマークするも、徐々に出場機会が減少。2022年オフに無償トレードにより巨人への復帰が決まった。2023年は75試合の出場で打率.259、6本塁打と変わらぬ存在感を示している。
ベースボールチャンネル編集部