【サッカー日本代表 板倉 滉の「やるよ、俺は!」】第26回 W杯最終予選・豪州戦で見えたもの、11月アウェー2連戦への決意
■11月のアウェーゲーム、2連戦に必要なこと 11月のインドネシア戦(11月15日)と中国戦(同19日)は、どちらもアウェーゲーム。各自、クラブと代表の両立で疲労も蓄積してくる頃だろうし、中3日という過密なスケジュールで、難しい試合になることは覚悟している。 中国は、埼玉スタジアムで大勝したときと同じチームとは思わないほうがいいだろう。ホームであれば、サポーターの声援を受けて、勢いに乗り、ラフプレーの連続も想定しておく必要がある。 また、インドネシアについては、今まで僕らは対戦経験がないので、特に警戒している。オランダから国籍取得した選手も多く、オランダのエールディビジでプレーしている選手も相当いる。 つまり、アジアといっても、ヨーロッパ的なサッカーをするチームだということだ。ゲームの入り方からしっかり見直さないといけないと思っている。 サウジアラビア戦では、アウェーの洗礼を克服することに成功したが、オーストラリア戦では、先制されたときのビハインドという状況からどう粘って食らいつき、勝ち点をもぎ取るのか、もう一度課題を突きつけられた。同点に追いつき、勝ち点1を獲得できたことはポジティブにとらえたい。 振り返れば、僕らはW杯カタール大会(2022年)でドイツ、スペイン相手に逆転勝利を成し遂げた。でも、優勝を目指すならば、ゲームを完全に支配して、勝利をつかみに行く姿勢をつくらなければならない。そして何よりも粘りも伴った勝者のメンタリティが必要不可欠だ。 構成・文/高橋史門 写真/JFA/AFLO