徳島商業高に受け継がれる一糸乱れぬ集団演技、あの大物OBも踊った!?「徳商体操」の全貌解明!!
秋の体育祭シーズンを迎えました。徳島商業高校(徳島市城東町)では7日に体育祭が行われ、30年以上受け継がれている独自の集団演技「徳商体操」が披露されました。毎年1年生が、約1か月間の体育の授業時間を全て費やし、練習を重ねた集大成を披露します。以前取材した記事(徳島商業高で30年以上続く、一糸乱れぬ集団演技「徳商体操」とは)には「懐かしい」「シュールでいい」などのコメントが寄せられました。本番の演技が気になり、デジタル編集部はグラウンドに向かいました。 【動画】潜入撮! これが「徳商体操」だ!! 徳商体操は、プログラムのトップで行われました。開会式が終わると、1年生約230人が上の体操服を短パンの中に入れ、体育館シューズに履き替えて集合します。クラスによって鉢巻きの色は異なりますが、靴までそろっていると統一感があります。「チリン」という音を合図に全員が全力疾走し、テキパキと等間隔に整列しました。 ゆるやかなリズムの校歌に合わせて体操が始まりました。掛け声などはなく、グラウンドに響くのは校歌のメロディーのみです。約4分間、手を大きく曲げ伸ばししたりジャンプをしたり。時には腕立て伏せをして全員で動きを合わせます。真剣な表情で黙々と演技する姿は、何とも言えない独特の雰囲気がありました。 「ひとつひとつの動きを大きくし、メリハリをつけるように意識しました」。朝礼台の上で手本を披露した体育委員で1年の貴田一舞(いぶ)さん(16)は終了後、ほっとした表情で話しました。「最初はみんなのリズムがなかなか合わなかったけど、最後は合って良かったです。これからも伝統が続いてほしいです」と力を込めます。 同校によると、始まった詳細は不明ですが、30年以上前から行われているとのこと。当時の体育祭では2年生は阿波踊り、3年生は創作ダンスを披露すると決まっていたものの、1年生は特にプログラムがありませんでした。同校出身だった当時の体育担当の先生が、1年生が披露できるようにと振り付けを考えたことが始まりとされています。 田中和利教頭は「学年で同じ時間を共有することで、連帯感や他者への思いやりを学びながら学校生活を過ごしてほしい。卒業後も仲間やOBと共通の話題で盛り上がることもできますね」と期待を込めました。 【動画】https://youtu.be/FAP6jIQd0uc ◇ どの学校にも脈々と受け継がれる伝統や自慢、暗黙のルールなどがあるものです。デジタル編集部では、学校自慢や取材してほしいテーマを募集しています。 投稿はこちらから⇒https://www.topics.or.jp/list/awareal? column
デジタル編集部・重田菜摘