JPモルガン、来年の純金利収入見通し修正-市場予想超えると予想
(ブルームバーグ): 米銀JPモルガン・チェースが示した来年の純金利収入(NII)見通しはアナリスト予想を上回った。従来の見通しでは市場予想の方が楽観的だった。
消費者金融・コミュニティーバンキング責任者のマリアン・レーク氏は10日、ゴールドマン・サックス・グループ主催の金融サービス会議で、主要な収入源である純金利収入が現在の市場予想より約20億ドル(約3000億円)多くなるとの予測を示した。
レーク氏によると、7-9月(第3四半期)決算発表時にジェレミー・バーナム最高財務責任者(CFO)は「2025年の純金利収入が870億ドルという市場予想は少し高過ぎる」と語っていた。
同氏は「状況は変わった。金利見通しは上振れしし、25年は平均で当時の予想を約40ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上回る見込みだ」と指摘。同行は現時点で、来年の純金利収入がこの市場予想を約20億ドル上回ると想定している。
この日にはシティグループのマーク・メイソン最高財務責任者(CFO)も、今年の純金利収入は想定を上回っていると述べていた。
JPモルガンのレーク氏によれば、10-12月(第4四半期)の投資銀行手数料収入は前年同期比約45%増加する見込みだ。これも現時点のアナリスト予想を上回る水準。またトレーディング収入の伸びは10%台半ば以上になる可能性があるとした。
一方、来年の費用は現在のアナリスト予想(943億ドル)を約10億ドル上回る見通しという。
原題:JPMorgan Reverses Guidance on NII, Now Expects to Beat Estimates(抜粋)
--取材協力:Todd Gillespie.
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Hannah Levitt