感謝と悔しさがいっぱいのアジア選手権最終日【廣中れなのモンゴル滞在記(DAY5)】
五味原くんや川中くんがオイルを、下田(亮良)くんがパンプをメインに手伝ってくれました。3人ともお疲れの中なのに、本当に丁寧に最後の最後までチェックしてくれて、感謝しながらステージに立ちました。 1stコールとかも全くないので想像できない状態で迎える結果発表。いただいた動画を見てみると、やはりカラーリングで出会った子といい勝負だなと。本当にどうなるかわからない状況でした。 6位から順番に呼ばれて、トップ3が呼ばれるタイミングで、カラーリングの子が私の腰に手を当て、身体を寄せながら3位が発表されるのを待ちました。
残り2トップで私たちが残ることがわかり、お互いに目を合わせて喜び合いました。どちらが呼ばれても良い状況の中、ドキドキしながら2位の発表。私もその子も手を強く握り合い、お互いの緊張感が伝わる瞬間です。 「JAPAN!」という声が聞こえ、私が2位だと確定! お互いに笑顔で挨拶をし、ハグをして2位の台に乗りました。とはいえ内心はとても悔しくて、みんなに申し訳ない気持ちのまま中国の国歌を聞き、3トップの写真撮影。
終わった後、優勝者の写真撮影のため私もステージをはけようとした瞬間、その子はすぐさまこちらを向き「Thank you so much!」と言ってくれたので私もお礼を言い、「おめでとう!」と言葉をかけました。
悔しい半面、お互いに讃え合う瞬間に幸せを感じ、複雑な気持ちになりました。ステージの階段を降りる瞬間、ギリギリまで協力してくれていた五味原くんや川中くん、下田くんが笑顔でこっちに来てくれている姿を見て一気に涙が止まらなくなりました。真っ先に、「優勝できなかった。本当にごめんなさい」と謝りました。 みんなとても優しい言葉をかけてくれて、なおさら涙が止まらず。でも感謝の気持ちで溢れていました。いろんな方にひとまず連絡を終え、会場を出なければならなかったので急いで片付けをし、バスに乗り込みました。ホテルに到着するとすぐにMAXGYMの木下(喜樹)先生に報告の電話をし、荻島さんとレストランへ。みんな疲れた表情で、いつもほど食欲もなさそうな雰囲気の中、荻島さんと私はいつも以上に食べ続けていました(笑)。さっきの涙はどこへ(笑)。 一旦外の空気を吸いたくなったので食事を終え、ホテルの出入り口で家族に電話をし、玄関前で動画を撮っていると手島(祐)くんと増原(駿)くんが外に出て来ました。行けるメンバーで外食をしようとのことで便乗させていただくことに。 計10人でモンゴルのローカルレストランでご飯を食べ、大笑いして過ごしました。私1人でいると気持ちがどんどん沈んでしまうので、みんなの存在はとても心強かったし感謝でいっぱいです! 今回の国際大会でチームの絆、異文化を学ぶということ、いろいろな国の方との交流、出会い、友情など、大会に参加することで得られる競技上での経験値以外に、人として成長するために必要な経験値のほうがたくさん得られたのではないかと思います。
悔しい気持ちはたしかにありましたが、それよりももっと大切なことが学べたので、勇気を出して出場を決意してよかったと心の底から思います。 長い日記になりましたが、廣中れなのモンゴル滞在記はここで終わりになります。次は9月のオールジャパン選手権です。12月のIFBB世界女子選手権に無事出場できるように、まずはオールジャパンに集中していきます。