「年末調整」の時期、詐欺にもご注意を オレオレや還付金…特殊詐欺被害、昨年の倍 11月時点で120件 沖縄
2024年1月から11月19日までの県内の特殊詐欺被害が120件(暫定値)となり、過去5年で最多だった昨年1年間の認知件数の2倍余りに増えたことが県警のまとめで分かった。被害総額は約1億7200万円に上る。県警組織犯罪対策課は年末にかけて、還付金詐欺が多発する傾向があるとして注意を呼び掛けている。 【写真あり】具志堅用高さんに警察から「世界タイトルの認定証」!? 一日署長、カンムリワシの眼光で点検も
類型別では、実際には使用していない料金を支払わせる架空料金請求詐欺が34件で最多。息子や警察になりすまして金銭をだまし取るオレオレ詐欺は30件、各種還付金の返還を名目に、手数料などとして金銭をだまし取る還付金詐欺は19件、銀行の職員などをかたりキャッシュカードをだまし取る預貯金詐欺は18件と続いた。融資保証金詐欺も4件あり、類型化されていないその他の詐欺は15件だった。 県警組対課によると、オレオレ詐欺は昨年比で10倍となっており、このうち、警察官をかたる手口が26件だった。携帯電話のビデオ通話で逮捕状を示して相手を信用させるなど、手口が巧妙化しているという。 一方、類型別の認知件数でオレオレ詐欺の次に多い還付金詐欺は、従業員の所得税の過不足を精算する年末調整の時期を迎えていることから、同課は今後、多発する可能性があるとして警戒を強めている。「各種還付金の返還手続きのために、職員が自宅にキャッシュカードを受け取りに来たり、警察官などが電話で現金の振り込みを指示したりすることはない」と注意喚起している。
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