“完全0円”の格安SIM「みんギガ」が生まれたワケ 若年層のギガ難民を救えるか
0円だが人数制限は考えていない ターゲットを変えたサービスも視野に
―― 過去に0円で提供した回線は、話題になってユーザーが集まったものの、収益性が悪いので帯域をなかなか増やせないということがありました。みんギガは、人数制限のようなことはお考えでしょうか。 正嵜氏 今のところは考えてないですね。 山下氏 基本的に、帯域はmineoの法人と同じものを使います。もし100万ユーザーが一気に入ったら話は別ですが(笑)、想定しているスコープだと、その帯域を圧迫するようなことにはなりません。もちろん、ユーザーが増えてくれば帯域確保や増強も考えていきます。 ―― 逆に、アンケートは500人をサンプル数として挙げていますが、最低、このぐらいの数は取れるということですよね。 正嵜氏 はい。もちろん、殺到してほしい気持ちはありますが、数万の方が一気に入るわけではないと思います。じわじわと伸ばしていくことを考えています。 ―― ちなみに、年齢を25歳までに区切っていますが、サービス提供中に26歳になったら強制解約でしょうか。 正嵜氏 それについては、今後設定したいと考えていますが、解約するのも……という気持ちはあります。また、今回はZ世代向けですが、同じような形でターゲットを変えたサービスも作っていきたい。そこに広げていければいいですね。 ―― mineoはトリプルキャリアですが、回線は選べるのでしょうか。 山下氏 βサービスの検証時は、選べるようにするとユーザーインタフェースがややこしくなってしまうので、1回線です。正式サービス化のときには、ご相談することになります。やはりドコモがいい、auがいいという方はいらっしゃる一方で、2回線目でパケットがもらえるからそこまでは気にしないという方もいます。ただ、まだどこにするかは決まっていません。mineoはドコモとauが多く、eSIMに対応しているのもこの2回線なので、そのどちらかになると思います(※編集注:取材後、au回線のAプランのみに決定した)。