“完全0円”の格安SIM「みんギガ」が生まれたワケ 若年層のギガ難民を救えるか
容量追加オプションはなく、あくまでサブ回線での利用を想定
―― βサービスがこれからということなので、まだ細かなサービスペックが発表されていませんが、最初からついてくる500MBとアンケートでもらえる500MB以外に、ユーザー自身で容量を購入することはできるのでしょうか。 正嵜氏 今のところ、(容量追加のオプションは)設定していません。他のSIMをやめてこれにしてくださいというものではなく、2枚目として使っていただくことを想定しているからです。アンケートでデータ容量をためていただきつつ、月末にメインの回線が足りなくなった時に、お助け的に使っていただくことを考えています。 SIMもeSIMオンリーで音声回線もありません。 ―― なるほど。最初からeSIM対応端末の副回線狙いということですね。アンケートに1回答えると500MBで計1GBになりますが、頻度はどの程度になるとお考えでしょうか。 正嵜氏 少なくとも1人に対して月1回、2回は提供できるよう、準備をしていきたいと考えています。少なくとも1GBは配布できるようにしなければいけない。そのためには、企業側とユーザー側の人数をうまく調整する必要があります。 ―― 初期費用もかからないんですよね。 正嵜氏 一切ありません。いわゆる販売ではなく、会員登録に近い形にする予定で、クレジットカードなどの登録もないようにします。 山下氏 見せ方としては、アンケートサービスに近い形になると思います。 ―― データ容量ですが、繰り越しには対応しているのでしょうか。 正嵜氏 はい。1カ月繰り越せるようになっています。月末にアンケートが来たら、すぐ使わなければいけなくなってしまうので(笑)。 ―― Z世代の意見を集めるという意味では、mineoが使ってもよさそうですね(笑)。 山下氏 はい。案外、若年層や高齢者層にとって、MVNOはハードルが高い存在です。アンケート機能を生かしながら、回線獲得につなげていければと考えています。 ―― ユーザー獲得は、やはりオンラインでしょうか。 正嵜氏 基本はWebでの申し込みになります。広告を使って一般的に獲得していく方法と、既にコミュニティーを持たれている企業、団体に直接アプローチしていく方法の2つがあります。