SNSで話題の「痩せるダイエット薬」で “抜け毛”に悩む人が急増...? 専門医がアンサー
オゼンピック®やウゴービ®のような薬は、セレブが減量のために使っているという報道がなされた後に大きな注目を集めている。他の処方薬と同様に、これらの薬には副作用の可能性があり、吐き気、嘔吐、胃のむかつきなどが挙げられる。SNSで話題となった、急激な体重減少によって顔の皮膚がたるむ“オゼンピックフェイス”もそのひとつだ。そして今、これらの減量薬の副作用として、抜け毛の事例が寄せられている。 【写真】2017年の「激太り」からダイエット成功! マライア・キャリーのスタイルアルバム 「オゼンピック®で髪がほとんどすべてて抜けた人はいますか?」とある人がRedditに書き込んだ。「医師に何度か相談しましたが、この薬は抜け毛の原因にはならないと言われ続けています」。 オゼンピック®とウゴービ®の有効成分であるセマグルチドの一般的な副作用としては、抜け毛は挙げられていない(その代わり、吐き気、下痢、胃痛などの胃腸症状が出やすいと、各薬のメーカーは指摘している)。 では、オゼンピック®をはじめとする減量薬が抜け毛の原因になるのだろうか? 考えられる可能性と対処法について、以下、医師が解説する。
抜け毛はオゼンピック®やウゴービ®の副作用?
抜け毛は、オゼンピック®やウゴービ®の副作用として公式には挙げられていない。2つの薬を製造している「ノボ ノルディスク」社は、オゼンピック®︎の副作用として以下を挙げている。 吐き気 胃痛 嘔吐 下痢 便秘 ウゴービ®の副作用として挙げられているものは以下の通り。 頭痛 疲労 胃の不調 めまい 腹部膨満感 腹痛 胃炎 胸やけ 鼻水 喉の痛み 抜け毛は、オゼンピック®とウゴービ®の成分であるセマグルチドの副作用として公式には記載されていないものの、可能性としては考えられるそう。ただし、「抜け毛がこれらの薬の副作用である可能性もありますが、多くの場合は大幅な体重減少に伴うものだと考えられます」と、オレンジコースト・メディカルセンターで減量を専門とする外科医のミル・アリ医学博士は言う。