連続ドラマ『クラスメイトの女子、全員好きでした』木村昴(主演)×爪切男(原作者)対談「(役作りのために)今、体重が爪さんと一緒です」(木村)
──最後に、主演として、原作者にお伝えしておきたいことってあります? 木村 あります! 最初に監督にお会いした時に、やっぱりどこか爪さんを演じたいという気持ちがあったので。「どうしましょう? 僕、坊主頭いけますけど!」って...。 爪 いやいやいや(笑)! 木村 そしたら、「いや、それはやめとこうか」みたいになって。それで、台本を読み込むと、やっぱりさえない部分が大きいキャラクターなので、それに合わせて役作りを話し合って、「パーマってどうですかね?」みたいなことで、今回こういうビジュアルになったんです。 ただ、僕としてはもっと爪さんを表現したいと。坊主頭は止められたから、せめて......と思って、今、体重が爪さんと一緒です。 爪 え、マジですか? 俺のために太ってくれたんですか? 木村 はい、僕の役作りとしては。ツイッターで拝見したんですよ。一回お太りになられてて、そこからすごく痩せて、今このくらいですっていうのが95キロ。それで「よし、じゃあせめて体型を!」と。 爪 いや、その役作り、間違ってますよ? 木村 え、嘘!?(笑)。 爪 申し訳ない気持ちでいっぱいです! 木村 今年の春、めっちゃダイエットして80キロぐらいまで落ちたんですけど、そこから増やして。枝松脛男、自分ではなかなか決断できない人、っていうキャラクターを表す意味でも、これぐらいの体形にするのはありかなと思って。 爪 ......実はですね、今付き合ってる彼女がね、木村さんが最近ふくよかになってるのを見て、「たぶんあなたに合わせて太ってくれてる」って言ってたんですよ。「そんなわけあるかい」って相手にしてなかったんですけど......女のカンってすごい(笑)。 木村 すごいですね! 俺、今初めて言いましたもん。木村 昴としては、優柔不断じゃなくて決断が早いタイプなので。「このままだと枝松脛男に見えないかも......」と思ったので、ちょっとそこをお揃いにしてみました。 爪 じゃあ僕も95キロをキープしないと! もう少しダイエットしたかったのに(笑)。 木村 10話のオンエアが終わるまで、ふたりで95キロをキープしましょう!(笑)。 ●木村 昴(SUBARU KIMURA)1990年生まれ、ドイツ出身。アトミックモンキー所属。14歳の時に『ドラえもん』の剛田武(ジャイアン役)に抜擢され、声優デビュー。声優として活躍する他、タレント・俳優・MCとしても活動。近年では、大河ドラマ『どうする家康』にて渡辺守綱役を演じる他、「おはスタ」メインMCや「ヒルナンデス」木曜日レギュラーなど、TVバラエティ番組にも精力的に活動している。そして、24年7月11日よりドラマ初主演作『クラスメイトの女子、全員好きでした』(毎週木曜よる11:59~)が放送 ●爪切男(TSUMEKIRIO)1979年生まれ、香川県出身。2018年『死にたい夜にかぎって』(扶桑社)で小説家デビュー。2020年、同作が賀来賢人主演でドラマ化。『きょうも延長ナリ』(扶桑社)が発売中。集英社発のWebサイト『よみタイ』で、コラム『午前三時の化粧水』、ドライバーWebで『横顔を眺めながら ~爪 切男の助手席ドライブ漂流~』を連載中。5月21日には『クラスメイトの女子、全員好きでした』が文庫化、さらに読売テレビ・日本テレビ系プラチナイト木曜ドラマとして毎週木曜よる11:59~より同作ドラマがスタート(主演:木村昴) 取材・文/兵庫慎司 撮影/鈴木大喜 ©YTV ©爪切男/集英社