視聴者の声~番組観覧席にもジェンダーフリー~【調査情報デジタル】
テレビ局には番組を観た視聴者から様々な声が寄せられる。TBSテレビの「視聴者センター」は、こうした声を集約し番組制作の現場にフィードバックさせるのが仕事だ。担当者が寄せられた“声”の一端を紹介する。今回は、テレビ番組の観覧席をめぐるご意見から。 とある人気バラエティー番組が放送された時のことです。観覧席が背景として映り込むタイプの番組です。いつも様々なご意見をいただきますが、その中で、このような好意的なご意見がありました。 “観覧席に女性だけでなく、男性もいたのが自然でよかったです。また見たいと思いました。”(回答しない 30代) ジェンダーに関するご意見が多く寄せられ、価値観の変化が感じられるようになったのはもう数年前からです。 観覧席に女性だけがずらっと座っている番組に対しては、「なぜ女性ばかりなのですか?」というご意見をいただくことがあります。この番組でも、過去そうしたご指摘をいただいていましたが、今回、男性も観覧席に座っていることに、好意のご意見が寄せられました。 ただその一方で、“審査員が男性ばかりなのは、なんとかならないのでしょうか?”といったご意見もいただきました。 情報番組でもこんなご指摘がありました。 “政治に関する話題の中、スーパーに「キーマン」と書かれていました。ジェンダーフリーの時代なので、「キーパーソン」などの表現の方が良いのではないかと職場で見ながら皆で話していました。”(40代男性) もちろん、番組も「キーパーソン」とお伝えしているのですが、あるコーナーの一部サイドスーパーの表記が「キーマン」だったことに、敏感に反応が届けられました。 ほかにも、“「おじさん」という言葉をネガティブな感じで使っているように見えるが、これがもし「おばさん」だったら炎上するのでは。「おじさん」ならいいのでしょうか?”というようなご指摘もいただくことがあります。性別、年代ともに幅広くこうしたご意見が届きます。 私たちの部署では、視聴者からの声は変わりゆく価値観の最前線、と考えています。いただいたご意見は、社内全体で共有し、気づきや学びにつなげるようにしています。