高梨沙羅「引退は逃げになってしまうのかなと思った」北京五輪混合団体の悲劇から2年、ミラノ五輪プレシーズン前に思い 恩返しの「金メダルを」
スキージャンプ女子の高梨沙羅(28)=クラレ=が17日にYouTubeチャンネル「SHOVEL SPORTS」で公開されたインタビュー動画に登場。22年北京五輪混合団体でスーツ規程違反で失格となった件について言及し、「辞めて償えるかなと思ったんですけど」と振り返った。 【写真】まさかの失格に声を上げて泣く高梨沙羅 小林陵侑がそっと抱き締める 2年が経過した今も後悔の思いがある。「あれは本当に一番やってはいけないことをやってしまった。一緒に飛んでくださっていたチームの皆さまに申し訳ない気持ちもありますし、そのご家族の皆さまにも、スタッフの皆さまにも、応援してくださるすべての皆さまにも本当に申し訳ないことをしてしまった」。当時、一度は現役を退くことも考えたが、「(引退は)逃げになってしまうのかなと思って。どうやったら償えるかを考えた結果、自分なりの考えとしてはスキージャンプをやっていく上で、その世界のためになる役割、チームのためになれる存在でいることかなと思った。そこを目指して今はやっています。過去には戻れないですし、やり直したいって何度も思いましたけど、やり直せることでもないので、今後の自分の行動で示していくしかないかなと」と、前を向き歩み続ける現在の思いを明かした。 出場すれば4大会連続となる26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪まであと2年と切った中で、今季はプレシーズンを迎える。「五輪に出る意味は、今まで応援してくださった方々に結果で恩返しができる場所。だからこそ、そういう場で自分の納得いくジャンプはもちろんですけど、金メダルを持って帰ってきたいと思う。自分だけのものではなくなりましたね」と、見据えた。