巨人大物OBが中田翔の電撃トレードに“辛口意見”「あきれた…“大巨人”は中田を救うべきだったのか」
日ハムのチーム内で暴力事件を起こして無期源出場停止処分中だった中田翔(32)が20日、無償で巨人に電撃移籍した。巨人の原辰徳監督と日ハムの栗山英樹監督の“ホットライン”で自らがまいた種とはいえ選手生命が絶たれかけた中田に再チャレンジの舞台を作ったもの。さっそく中田は、この日1軍の練習に合流、今日21日の横浜DeNA戦から1軍選手登録される予定だというが、“早すぎる復帰”などに賛否の声が飛び交っている。巨人の大物OBである“球界大御所”の広岡達朗氏に意見を聞いた。
中田は移籍会見で「反省と謝罪」
球界や野球ファンを「あっ」と言わせる電撃トレードだった。20日の午前中に日ハムと巨人の両チームが中田の無償トレードの成立を発表。中田は、濃紺のスーツ、ネクタイ姿で入団会見に臨み、反省と謝罪を口にして、新天地での一からの出直しを誓った。 日ハムがチーム内の同僚選手に暴力をふるったことを理由に中田に無期限出場停止処分を下したのが11日。4日に函館で行われた横浜DeNAとのエキシビションゲームの前に後輩選手を殴り、その選手からの訴えがあったため、中田や周囲の選手、関係者から事情を聞いた上で、統一契約書、野球協約に触れる行為だと認定して厳罰を下した。その後、栗山監督が「このチームでは(プレーを続けるのが)難しい」と事実上の戦力外であることを明かすなど、去就が注目されていたが、巨人の原監督が、救いの手を差し伸べた。 中田は会見後に東京ドームで行われた横浜DeNA戦の試合前練習に合流。今日21日から1軍登録され、巨人の中田としてデビューする可能性が高いという。 衝撃的なトレード発表は、大きな波紋を広げているが、巨人OBでヤクルト、西武で監督も務めた“球界大御所”の広岡氏は、この発表を聞いて「あきれた」という。 「なぜ天下の“大巨人”が中田を獲得したのか、本当に巨人が中田を救うべきだったのか、との疑問が浮かぶ。私はこのトレード発表を聞いて、正直、あきれてしまった。反対だ。トレードが決まった経緯や理由は、よくわからないが、おそらく栗山が原に一生懸命、頼んだのだろう。原は“オレが再生してみせる”という覚悟で獲得を決めたと思う。だが、今、このタイミングで引き受けるべきだったのか。昔から表に出ないチーム内の暴力事件というものはプロ野球界にはあった。理由がどうであれ、それを簡単に容認するような野球界であってはならない。ようするに甘いのだ」