佐野元春フィルムライブのトークイベントでファンに感謝「僕のファンはすごい」
シンガー・ソングライター佐野元春(68)が15日、都内で、フィルムライブのトークイベントに出席した。 【写真】フィルムライブのトークイベントに出席した佐野元春と武田真一アナ 同フィルムライブは、ザ・ハートランドとの最後のアルバムとなった「ザ・サークル」の発売30周年を記念し、25日に発売される完全生産限定版「The Circle 30th Anniversary Edition」に収録された日本武道館でのラストライブを、全国13都市で上映するもの。この日は、先行上映となった。 佐野が登場すると、会場は総立ちと拍手で迎えた。佐野の大ファンとしても知られるフリーアナウンサー武田真一(57)も登壇し、「21の質問を用意してきた」とその熱を示した。 映画館で自身のライブ映像を見た佐野は「疲れるね」と笑った。「年齢は感じないけど、張り切っていたなと思う」と話し、「ソニーがフィルムと音を残しておいてくれたおかげ。それが何よりうれしい」と感謝を述べた。 同ライブはザ・ハートランドのラストライブ。「湿っぽくならないように最初から飛ばしたし、挑む気持ちだった」と振り返った。だが、「1日目に飛ばしすぎて喉をからしてしまった」という。「本番までどうにかしないといけないので、その日は一言も話さなかった」とし、「なんとかなったけど、3曲目くらいまでは心配があった表情だったね」と本人だからこその裏事情を話した。これには武田も「そうだったのですね」と驚嘆した。 ソングライターとして「その時代時代に正直でありたかった」という。「僕のファンはすごい」と切り出し、「僕がやった実験も受け入れてくれて、いいよと言う声が聞こえる」とした。「ファンの理解があったから実験ができた。ファンに感謝しています」と話すと会場は盛大な拍手に包まれた。 来年は45周年を迎える。「ありきたりですが」とした上で「実験的なことも含めて、好きなことをずっとやり続けて来られたのは、ファンの応援があったからこそ」と感謝を口にした。「これからも好きなことができるように応援してください」と呼びかけると、会場はこの日何度目か分からない拍手に包まれた。 「コヨーテバンドも20周年で今、良い意味でクリエーティブのピークに来ている」と続け、「今までの感謝を全国のファンにお返しできればと思っています」とアピールした。