レオパレス会見、社長が辞任(全文5完)じくじたる思い
取締役としてどのような仕事をしていきたいか
日経ビジネス:すいません、『日経ビジネス』の奥平です。2点お願いします。まず1点目なんですけども、深山社長は一連の施工不備への対応で責任を果たすということで、これまで続投されてきたわけですけども、今回こういった形で退任をされて、今後、取締役として残る中で、どういった役割が自身に課せられているという認識、もしくはどういった仕事をこれからしていきたいと考えているのかっていうのが1点と、もう1点ですが、リーマンショック時に行ったような解約の交渉であったりとか減額の交渉っていうのは、今回は今後行わないということでいいのかというのを、この2点よろしくお願いします。 深山:私で。私に期待されることっていうのはまさに今からになってくるんですけど、事前の打ち合わせの中では、今、当社がこれから事業を継続するに当たって一番重要になってくる点っていうのは、1つはオーナーさまとのパートナーシップをきちんと維持していくと。 ですから今まさにオーナーさんの信頼を裏切る結果になっておりますので、それをずっと申し上げているとおり早くオーナーさんが納得する状態に持っていって、関係づくりを元通りにしていく。それからもう1つは、パートナーシップを組んだ物件に入居する皆さま、入居者の皆さま、もう今、6割が法人ということで先ほど宮尾が説明しましたけど、まさに私が賃貸部門でやってたのがそれであって、なおかつ社長になってからそれを強化してまいりましたので、企業とのつながりっていうのはそういう中で私もかなり持っておりますので、そういったところはたぶん私に要請されるところなのであろうなと思います。 ですからオーナーさまの対応、それから法人回りのところのこれからの継続利用のところをサポートしていく、そういう役割ではないかなというふうに思います。
減額、解約交渉は行わないのか
日経ビジネス:もう1点の減額、解約のほうは。 深山:減額の件については、今こういう状況でございますので、やはりこういうさなかでオーナーさんも当然、心配されています。入居率が下がって、また家賃が下がるんじゃないか、そういう交渉が来るんじゃないかっていう、お願いが来るんじゃないかっていうのは、当然ながらオーナー会を開いていて、当初のうちはございました。こういうものっていうのは当然ながら私どもが引き起こしたことですので、それによっての当然、家賃減額なんかはお願いするすべはまったくございません。 それをはっきりさせる意味でも2年間、2021年の少なくとも3月末までにはそういうお願いは一切しない。基本的にはこの契約っていうのはどう成り立ってるかっていうのは、周辺相場家賃が著しく変化していく、それをきちっと周辺相場をデータ化して調べ上げた、うちだけの物件じゃないですよ、世の中の家賃相場。そういう中で家賃が下がった地域において、家賃が下がったものの分をお願いするっていう交渉ですから、ですので、こういう事態が引き起こって入居率が下がったから家賃を下げてくれとか、こういうことはとうていございません。 それをはっきりさせるという意味でも、2021年の3月末までには、そういった行為はお願いはしないということはオーナーさまには説明を申し上げております。以上でございます。