ワークマンの「超撥水」を超える「プレミアム超撥水」のこだわりの機能を徹底解剖
山田: 水が生地の上を滑るように流れていきますね。こういった撥水力でも、ワークマンは競合他社に先んじているのでしょうか?
羽倉: ワークマンには、撥水力を求められるお客様が非常に多いんです。 実は、防水力と撥水力って別モノなんです。防水は文字通り水を防ぐ、つまり生地の内側に水を入ってこさせないということですが、別に生地に撥水性がなくても防水することは可能なんです。 どうやら欧米の方は撥水力をあまり重視していないようで、欧米のアウトドアブランドの防水ウエアは、ハイエンドの商品でも撥水性を備えていないことがよくあります。ですが、日本には「撥水じゃないと防水じゃない」というイメージを持った方が多いようで、撥水力に対するニーズがとても高いんです。 山田: 確かに、こうやって水が流れていく様子を見ていると、気持ちがいいですもんね(笑)。
羽倉: 透湿度が25,000g/m2/24h(「蒸れにくさ」の基準となる数値で、登山向けウエアには一般的に20,000g以上のスペックが必要とされる)と高く、体を動かしても蒸れにくいという「プレミアム超撥水」の特徴は、トレッキングで非常に生きると考えています。「プレミアム超撥水ソフトシェルトレックフーディ」は、特に動きやすさにこだわりました。
羽倉: ストレッチ性と軽量性に優れている生地に加え、腕を動かしやすいパターンを採用しています。
羽倉: 収納力にもこだわっており、フロントのポケットはトレッキングで使うバックパックのアジャスターを締めたときでも、出し入れがしやすくなっています。
羽倉: このファスナーにも機能が隠されているんです。山田さん、わかりますか?
山田: んん…わかりません。なんでしょう?
羽倉: 引き手の部分がホイッスルになっているんです。トレッキングで遭難したときだけでなく、災害時に閉じ込められたときなどにも使えますので、さまざまなシーンで着用していただけたらと思っています。