店主が極度の人見知りの「人見知りうどん」が大人気 うどんも「人見知り」で隠れた意外なスタイル
名古屋市東区にある「人見知りうどん」は、名鉄瀬戸線・森下駅から徒歩7分ほどの住宅が立ち並ぶ路地に構えるうどん店。一風変わった名前の店ですが、2024年8月にオープンして以来、たちまち人気となっています。
うどんが隠れているうどん屋さん
和モダンのスタイリッシュな店内にはお客さんがいっぱい! さっそく看板メニューの「人見知りうどん」を注文すると、意外なスタイルのうどんが運ばれてきました。
丼にはパリッパリに揚がった大きなシート状の衣がのっており、肝心のうどんが隠れています。そっと衣の下をのぞいてみると、どうやらうどんと玉子、油揚げ、ネギが入った混ぜうどんスタイルになっている模様! 食べるときには衣をパリパリと崩し、よく混ぜてからなのが「人見知りうどん」の流儀なんです。
店主も極度の人見知り
尖ったネーミングとインパクトのある見た目から話題になっている「人見知りうどん」。お客さんによると、店を営む店主の鐘ヶ江健二さんも大の人見知りとのことで、営業中は厨房の中でうどん作りに専念。大柄な体格の鐘ヶ江さんですが、お客さんへの挨拶はとても控えめです。
さらに厨房の棚には「人見知りしない」と書かれたシールが! そんな極度の人見知りである鐘ヶ江さんですが、実は元力士という経歴の持ち主です。「暁司」の四股名で10年間、活躍していました。
力士を引退後、親方の姪である後藤麻嘉さんと共にうどん店をオープンした鐘ヶ江さん。「人見知りうどん」という名前も、接客が得意ではないという鐘ヶ江さんがハードルを下げるために命名しました。ちなみに店では人見知りな鐘ヶ江さんに代わり、明るく元気な後藤さんがホールを担当しています。
鐘ヶ江さんは人見知りがゆえに、誰かに教えを請うこともできず、本や動画を参考に独学でうどん作りを学んだといいます。その熱意に手を差し伸べたのが、瀬戸で100年以上続く老舗の名店「賀登光」の大将です。大将自ら、賀登光のうどん作りの様子を見せ、本来は見せることはない「賀登光」のうどん作りの秘訣を次々と教えていきます。