「マイナ保険証」になったけど、トラブルが不安! もし病院で機械トラブルがあったら「10割負担」になるの? あまり現金を持ち歩いてないけど大丈夫でしょうか…?
2024年12月2日に従来の健康保険証の新規発行が停止され、マイナ保険証へ移行しています。しかし、「機械のトラブルでマイナンバーカードが読み取れなかったらどうなるの?」と不安を抱く人も少なくないかもしれません。特に、自費診療扱いとなり10割負担を求められる可能性を考えると、現金を多く持ち歩かない人にとっては深刻な問題です。 しかし、こうしたトラブルへの対応策はしっかりと整備されています。本記事では、マイナ保険証が使えなかった場合の具体的な対応方法について解説します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
暗証番号認証もしくは顔認証ができない場合は目視モードがある
マイナ保険証を使う際は、暗証番号認証もしくは顔認証を用いて本人確認をする必要があります。そのため、認証ができない場合に保険証が使えないのではと不安に感じる人もいるでしょう。 暗証番号が分かれば問題ありませんが、暗証番号を忘れてしまった人や複数回間違えてロックがかかった人、そもそも暗証番号を設定していない人は、暗証番号による認証ができません。 その場合は、機械が顔認証を実施します。しかし、当然機械の精度にも限界があり、正しく認証できずマイナ保険証を使えないかもしれない、という不安は残るわけです。 こういった場合に備えて、「目視モード」が用意されています。受付の職員が、マイナンバーカードに記載された顔写真と本人を目視で確認することで、資格情報や医療情報にアクセスできる方法です。 これにより、暗証番号を忘れた人でも、機械が顔を読み取ってくれない場合でも、保険証を使えるようになっています。
回線の不通や停電で資格情報や医療情報にアクセスできなくても大丈夫
次に心配なのは、停電や回線の不通、機械の故障でしょう。マイナンバーカードには健康保険の資格者情報の記載がないため、全額負担になるのではと思う人もいるでしょう。 しかし、トラブルで情報にアクセスできない場合でも、保険を使える仕組みが整備されているため、心配は不要です。 再診の場合は、医療機関が過去の受診履歴を基に資格情報を確認して対応することになっています。初診の場合でも、資格申立書という書類に記入することで、本来の自己負担額での受診が可能です。 また、スマートフォンを持っている人は、マイナポータルを利用して保険資格情報をダウンロードし、医療機関で提示することで健康保険が適用できます。一度ダウンロードしておけば、ネット接続がない場合でも提示できるため、トラブル時にも有効です。 スマートフォンを利用していない場合でも、保険証の新規発行停止に伴い郵送されている「資格情報のお知らせ」をマイナンバーカードと併せて提示することで、対応してもらえます。不安なら携帯しておきましょう。 これらの手段により、停電やシステム障害が起きても保険が適用されるため、10割負担を求められることはないのです。