高松野球場のり面崩落 県内、朝方激しい雨 小松、7月観測史上最大 1時間47.5ミリ
20日の石川県内は梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、朝方にかけて激しい雨が降った。1時間降水量は小松47・5ミリで7月の観測史上最大を記録し、白山河内52・0ミリ、医王山45・0ミリ、かほく42・0ミリ、金沢31・5ミリだった。 降り始めから20日午前9時までの降水量は志賀99・0ミリ、白山河内78・5ミリだった。金沢地方気象台は県内各地に大雨、洪水警報を出し、土砂災害などに注意を呼び掛けた。 かほく市では高松野球場ののり面が高さ約5メートル、幅約30メートルにわたり、外野フェンスごと崩れた。けが人はいなかった。市は当面の間、野球場の使用を中止する。同市箕打で用水ののり面の崩落も確認された。 穴水町地蔵坊では民家の裏山の斜面が高さ5~10メートル、幅10メートルにわたって崩れた。民家に土砂は流れ込んでおらず、けが人はいなかった。 北陸エアターミナルビル(小松市)によると、小松空港の構内道路の一部が午前6時半ごろから2時間ほど冠水し、空港利用客の車が通行しづらくなった。 志賀町鵜野屋では20日午前6時半ごろ、県道輪島富来線で道路脇の斜面が崩れているのを通行人が見つけ、県羽咋土木事務所に連絡した。2キロほど離れた鵜野屋地内の同道路でも幅約100メートルにわたって土砂崩れが発生し、通行止めとなった。町はコミュニティバス稗造線の貝田、田中、下和田のバス停から発着する便を運休とした。 JR七尾線は特急列車2本、普通列車1本が運休し、一部の列車に25~45分の遅れが出た。IRいしかわ鉄道は上下線24本が運休となった。