J1で3位躍進…町田社長「強豪クラブを作り上げたい」 ACL初参戦の来季編成に見解
今季は積極補強も「このあたりで落ち着かせたい」
より具体的に来季のチーム編成については「去年、黒田監督就任初年度と、今年のJ1初年度では、かなりクラブの体制というか、選手も入れ替わりましたので、このあたりで落ち着きたい。今いる選手を中心に強豪クラブを作り上げていきたい」と語った。 この2シーズンに収めたJ2優勝、J1の3位という成果は、投資が実った結果でもあるが、「本当に(チームが)噛み合いましたし、監督も頑張ってくれたのでうまくいきましたけれど、投資をしてもうまくいかないことは過去に経験しているので。そういうジャンキーみたいな、取ればなんとかなるみたいにはならないようにしたい」と、苦笑しながら気を引き締め、「慎重になるわけじゃないですけど、さすがにこれだけガラガラ変わると、付いてくるのもみんなきついので、このあたりで落ち着かせたい」と、ベースができた手応えを感じている様子だった。 そして、その成長は選手たちだけではなく、「最終戦まで(優勝の)可能性があると本気で思えたことは本当に素晴らしいシーズンになりました。これだけサポーターの数も伸びるし、クラブ自体、我々クラブスタッフも含めて成長できるのは何十年に1回しかない。それをしっかりものにできたと思う」と、クラブ全体が大きく成長したことを強調した。 自身も馬主になるなど、競馬とも深い関わりがある藤田氏だが「社長になったのが去年からなんですけど、今年1年間はもう、一番の関心ごとがゼルビアです。競馬よりも」と、クラブへの熱い思いを口にしてスタジアムを後にした。
河合 拓 / Taku Kawai