【現地発】最終ラインで存在感発揮する板倉滉、守備で意識していたこととは?町野修斗との対戦は「最初から出てきたら嫌だった」
ボルシア・メンヒェングラットバッハの板倉滉が、快勝したホルシュタイン・キール戦を振り返った。 ボルシアMGは14日、ブンデスリーガ第14節でキールと対戦。全試合フル出場中の板倉はスタメンで起用され、福田師王はベンチスタートとなった。試合は立ち上がり早々にゴールを奪うと、終始ゲームを優位に進めていく。2点のリードを得て後半に入ると、巧みに相手の攻撃をいなしながら79分にダメ押しの4点目を奪取。そのまま4-1でゲームを終え、3試合ぶりの勝利を手にした。 板倉は週間ベストイレブンに選ばれた前節のドルトムント戦同様に、今節も最終ラインを統率して存在感を発揮。「コンパクトだからこそ、前向きでボールを奪える回数が増えている」と説明するように、高い位置からアグレッシブな守備を見せることで、いい守備からいい攻撃へと繋げることに成功していた。 チームとしても2-0から1点を返されて一時は嫌な雰囲気も流れそうだったが、「ここまで勝ち点を積み重ねられているし、自信をもってみんなプレーしているなと感じている。そういうところもあって、失点した後でもやることを変えずにできたのが良かった」と主張。自身としても「守備でずるずる引かないように、絶対にコンパクトに高い位置を取っていこうと意識していた」ことで、相手にペースを渡さず、自分たちのペースで試合を進めることができたようだ。 日本人対決は町野修斗が途中出場だったこともあり長い時間は実現しなかったが、「最初から出てきた方が嫌だった」と一言。その理由として「やはりクオリティーがあるし、実際にチームの中で点を取ってる選手。アグレッシブでゴールも狙ってくるし、ハングリー精神も感じる。そういう意味で最初から出られたら嫌だったかなと思います」と自身の見解を明かしている。 次戦のホッフェンハイム戦を終えるとブンデスリーガはウインターブレイクに入るが、「アウェイではいつも厳しい戦いをしているので、そこでもポイントを取れれば、もう一個上の順位に行けるんじゃないかなと思う」と語った板倉。今年最後の試合もしっかりと勝ち点を取れるか。板倉のリーダーシップが次戦も鍵を握りそうだ。
林遼平