“理学療法士”の妹に「年収」で負けています。平均年収も一般の大卒者より上なのでしょうか?
近年では理学療法士の活躍の場が広がっていることから、国家資格取得を目指す人も増えているようです。 専門知識を持つ理学療法士は、一般の労働者と比較して平均年収も高くなっています。そこで今回は、理学療法士の平均年収を、一般労働者や大学卒業者と比較してみましたのでぜひ参考にしてみてください。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
理学療法士とは? 平均年収を一般労働者と比較
理学療法士は、けがや病気で身体に障害がある人などの基本動作機能(座る、立つ、歩くなど)の回復や維持の向上を図り、かつ、悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法などを用いて自立を促す「動作の専門家」です。 理学療法士になるには、養成校で3年以上にわたり必要な知識と技能を習得し、国家資格に合格して免許を取得する必要があります。資格取得後は、病院・クリニック・介護保険関連施設などで働くことが一般的です。 近年では、高齢者の介護予防やメタボリック症候群などの生活習慣病に対する指導や、健康増進、スポーツ現場や産業分野など活躍の場が広がっています。厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」によると、理学療法士の平均年収は430万7000円であるとのことです。 なお、厚生労働省が公表した「令和4年賃金構造基本統計調査の概況」によると一般労働者の平均賃金は31万1800円であり、年収に換算すると374万1600円であることから「理学療法士の妹に年収で負けている」という方がいても不思議ではないことが分かります。
理学療法士の年収を大学卒業者の平均と比較
理学療法士は大学を卒業した高学歴の人よりも年収が高いのか疑問に思う方もいるでしょう。「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、大学卒業者の平均賃金は36万2800円で、年収に換算すると435万3600円です。 理学療法士の平均年収は430万7000円で、大学卒業者よりは4万6600円低いことが分かります。 年収のピークに関しては、理学療法士は55~59歳の570万1800円です。大学卒業者も55~59歳に年収のピークが来て、年収換算すると589万3200円になり、理学療法士との差は19万1400円です。 同調査から、理学療法士の年収を大学卒業者の平均と比較すると、ほぼ同水準であることが分かります。