今のアメリカは「ほぼトラ」ではなく「まじトラ」だ
3. 連邦議会襲撃事件(1月6日事件):大統領選挙の結果を覆そうと、手続きを妨害した件で、トランプさんにとってはこれぞ大本命の裁判といえる。最高裁判決によって、「大統領の個々の行為が公務か否か」をワシントン連邦地裁が判断することになり、途方もない時間がかかりそうである。大統領選挙前の初公判はほぼ絶望的であり、タニヤ・チュトカン判事としては、苦しい判断を迫られそうだ。 4. ジョージア州事件:同州における大統領選挙結果を覆そうとして、トランプさんが州政府に圧力をかけたという問題。担当検事の不倫疑惑などが発覚したことで、裁判は当分始まりそうにないことが確実となっている。
■このままだとアメリカは決定的に保守化する トランプ氏を取り巻いていた司法問題という「霧」が、スーッと引いて行ったような感じである。いやもう、これだけの変化がほぼ半月の間に起きたのだから、「もしトラ」が「まじトラ」になるのも無理はないのである。 しかし「三権分立」の司法がこんな風に保守化していて、行政のホワイトハウスにトランプさんが復権し、立法の議会選挙もこのままでは民主党に分がないとなると、2025年以降のアメリカは決定的に保守化することになる。
やはりバイデンさんは身を引いて、誰か別の候補者を立てるべきではないのか。もっともその辺の展開については、近い将来に再び当欄でご紹介することになりそうだと筆者は感じている(本編はここで終了です。この後は競馬好きの筆者が週末の競馬を予想するコーナーです。あらかじめご了承ください)。 ここから先はおなじみの競馬コーナーだ。 21日は中京記念(G3)。今年は改修工事に伴う日程変更により、レース名がついている中京競馬場ではなく2021、2022年と同じく小倉競馬場の芝1800メートルで行われる。小回りの平坦コースでハンデ戦だけに、しばしば大荒れとなることで知られている。