河村勇輝のNBA入りに追い風?グリズリーズが元MVPデリック・ローズの解雇を発表<DUNKSHOOT>
現地時間9月6日(日本時間7日、日付は以下同)にメンフィス・グリズリーズとエグジビット10契約を結んだ河村勇輝に、大きなチャンスが巡ってきた。 【動画】Bリーグデビュー~NBA挑戦。河村勇輝の軌跡はこちら! グリズリーズは9月23日に35歳のベテランガード、デリック・ローズの解雇を発表。現地の報道によると、今回の契約解除はローズ側が要求したものだという。 シカゴ出身のローズはメンフィス大1年時にアーリーエントリーを宣言し、2008年のドラフト1位で地元球団のシカゴ・ブルズに入団。ルーキーイヤーからチームの主力を務め、平均16.8点、3.9リバウンド、6.3アシストをあげて新人王に選出されると、3年目の2010-11シーズンには平均25.0点、4.1リバウンド、7.7アシストをマークし、NBA史上最年少(22歳)でMVPに輝いた。 若くしてリーグを代表する選手となったローズだったが、その後は左ヒザ前十字靭帯断裂、右ヒザ半月板断裂、右ヒザ半月板部分断裂など相次ぐケガによって長期欠場。2016年にブルズから放出されると、その後はニューヨーク・ニックス、クリーブランド・キャバリアーズ、ミネソタ・ティンバーウルブズ、デトロイト・ピストンズと移籍を繰り返した。 もっとも、ウルブズ時代の18年10月には1試合50得点、ピストンズとニックスに在籍した20-21シーズンには平均14.7点を稼ぐなど、往年の輝きは失いながらも、セカンドユニットの得点源として機能していた。 グリズリーズとは23年に2年契約を締結。加入1年目の昨季は平均8.0点、1.9リバウンド、3.3アシストをあげたものの、足首やハムストリング、背中のケガに苦しめられ、24試合の出場に終わっていた。 これによってグリズリーズのロスターは20人に。エグジビット10契約選手は河村を含めて4人、3つある2WAY契約枠はスコッティ・ピッペンJr.、キャム・スペンサー、ジェイ・ハフと埋まっているものの、本契約にふたつの空きがある(フルロスターは本契約15人+2WAY契約3人の18人)。 また、河村のポイントガードのポジションはエースのジャ・モラント、名ディフェンダーのマーカス・スマート、2WAY契約のピッペンJr.と3人いるが、スマートはシューティングガードでの起用が予想されている。 現時点でモラントのバックアップはピッペンJr.のみと安泰とは言い難く、同じポジションのローズの放出は、NBA入りを目指す河村にとって追い風と言えそうだ。 グリズリーズのトレーニングキャンプは10月3日、プレシーズンゲームは8日にスタートする。プレシーズンのスケジュールと対戦相手は以下の通りだ。 ■プレシーズン日程(@=アウェー) 10/8 @ダラス・マーベリックス 10/11 シャーロット・ホーネッツ 10/13 @シカゴ・ブルズ 10/15 @インディアナ・ペイサーズ 10/19 マイアミ・ヒート 構成●ダンクシュート編集部
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