休場明けの尊富士、十両で白星発進「ホッとした」国技館は大歓声「けが忘れるくらいうれしい」「勝ち負けより元気な相撲を」
「大相撲秋場所・初日」(8日、両国国技館) 休場明けの十両尊富士(25)=伊勢ケ浜=が大青山を寄り切って白星発進を飾った。 尊富士は今年3月の春場所で110年ぶりの新入幕優勝を飾ったが、同14日目に右足首を痛めた影響で次の夏場所を全休。名古屋場所も初日から休場し、8日目から途中出場して2連勝したが、左胸を痛めて10日目からは再び休場していた。 休場明けを感じさせない鋭い立ち合いから一気に寄り切ったが、「(意識は)特に変わらない。勝ち負けよりも、元気な相撲を見てもらうつもりで一番でも見せたい」と尊富士。「初日にしっかり白星で、土俵に上がったことにホッとしている」と胸をなで下ろした。。 好角家からは大歓声で迎えられたが、「自分よりもお客さんの方が喜んでいるんじゃないか。国技館なので(一つ一つの声は)聞きづらいが、自分のいい相撲にもつながるし、ケガしたことを忘れるくらいたくさんの声援でうれしい」と声を弾ませた。