同地区のライバルが迫ってきたドジャース。今こそ大谷の真価が問われる時だ。(C) Getty Images

　シーズン開幕以降、ロサンゼルス・ドジャースが首位を走ってきたナ・リーグ西地区が、混戦模様を呈している。２位のサンディエゴ・パドレスが2.5ゲーム差、さらに３位アリゾナ・ダイヤモンドバックスが3.5ゲーム差と、それぞれドジャースとの差を詰めてきている（８月９日現在）。 【動画】出た、確信歩き！大谷が貫禄のバックスクリーン弾 　夏場に入ってから白星が伸び悩んでいるドジャースに対し、パドレス、ダイヤモンドバックスは７、８月で大きく貯金を増やした。各チームがレギュラーシーズン残り50試合を切っている中で、今後、三つ巴での首位争いとなる可能性も高まってきている。 　開幕以前より、優勝候補に挙げられていた「スター軍団」にライバル球団が肉薄している現状を踏まえ、米国内からは、ここからドジャースが勝ち抜いていくための要因について論じる声が聞こえきている。 　スポーツメディア『FANSIDED』では、現地時間８月８日にドジャースの終盤戦を占う特集記事を配信。その中で「ロサンゼルスが、この急成長中の２チームを抑えてナショナルリーグ西地区で優勝したいのなら、いくつかの要素が必要」などと主張している。 　同メディアは、チーム力を維持するためのポイントとして、ひとつ目に大谷翔平のパフォーマンスを挙げた。「ロサンゼルスは、このスーパースターの素晴らしいシーズンフィニッシュを求めている。７億ドルの男として相応しいプレーが必要だ」などと見通している。 　さらに、シーズン中にトレード加入となった新戦力についても言及。「パドレスは、トレード市場でトップクラスのリリーフ投手などを獲得した。ダイヤモンドバックスも、堅実な選手を数人獲得した」と振り返りながら、ドジャースの新加入選手、ジャック・フラーティ、マイケル・コペックらの名前を挙げ、「トレードで獲得した選手が期待に応えられなければ、シーズンは台無しになるかもしれない」と説いている。 　最後に、「このリストの最も明白で最も重要な部分」として、故障者の復帰や、選手のコンディション維持の重要性を指摘する。同メディアは「スーパースターのショート、ムーキー・ベッツを筆頭に、健康を取り戻し、健康を保つ必要がある」と強調した。その上で、「怪我は試合の一部であり、試合に負けた言い訳にしてはならない。しかし、チームが期待通りのパフォーマンスを発揮できていない理由のちょっとした説明には使える」などと論じている。 ここから、プレーオフ争いも含めシーズンの戦いはさらに激しさを増す。猛追をみせるパドレス、ダイヤモンドバックスの２チームを、ドジャースは再び引き離すことができるだろうか。 構成●THE DIGEST編集部