「期待はずれ」の声も… アップルがAI本格展開【WBS】
マスク氏「アップル端末禁止」も
ある調査では世界のスマホの出荷台数のうち、AI機能を搭載したスマホの割合は2027年までに現在の4倍近い43%まで拡大するとの予想があります。今後、AIスマホを巡る戦いが激しくなるのは必至ですが、アップルはかねてからAI分野での出遅れを指摘されており、今回は投資家の不安を払拭することはできなかったようです。 一方で、今回はユーザーの個人情報の管理にも注目が集まりました。 テスラの創業者でAI分野にも投資しているイーロン・マスク氏は、今後もしアップルがOSにChatGPTを組み込んだ場合、自分の会社でのアップル端末の使用は禁止すると述べました。また「アップルは独自のAIさえ作れないのにオープンAIがユーザーの安全とプライバシーを保護することを担保できるわけはない」とアップルを痛烈に批判しています。こうした懸念についてアップルの担当者は「他社の生成AIに接続する場合でも透明性を確保している」と話しています。 劣勢にも見えるアップルですが、かねてから新たな市場が生まれても真っ先に参入するわけではなく、ある程度市場が成熟してから本格参入することが多い企業でもあります。AIスマホもまだ普及していない以上、勝敗を判断するのはまだ時期尚早かもしれません。 ※ワールドビジネスサテライト