車の「2WD」と「4WD」ってどれくらい燃費が違いますか?ガソリン代がどれぐらい変わるか知りたいです。
車にはさまざまなモデルやグレードがありますが、メーカーやモデルによっては2WDと4WDに分けられているものもあります。しかし、どのような違いがあるか分からない人も多いでしょう。 本記事では、燃費性能の面と走行性能の面の2パターンで違いを比較します。また、軽自動車の4WDの特徴についても紹介するので、車の購入に際し、どちらにしようか迷っている人は、ぜひ参考にしてください。 ▼ガソリンスタンドで「タイヤが消耗していて交換しないと危険」と言われた! すぐに換えるべき? 交換時期の目安についても解説
2WDと4WDの違い
2WDは、前輪2本もしくは後輪2本のどちらかのみが駆動するタイプの車です。一方、4WDは、4本全てのタイヤが駆動する仕組みです。ここでは、それぞれの燃費性能と走行性能について紹介します。自分の目的に合わせて選べるように違いをチェックしましょう。 ■燃費性能は2WDの方が高い 燃費性能は2WDの方が高いといわれています。2WDの方が、車の部品点数が少ないため重量が軽い傾向です。そのため、車を動かすのに必要な燃料量にも差が出ると考えられます。 国土交通省の「自動車の燃費性能に関する公表」によると、例えば、ホンダのフィットでは、2WD(前輪駆動車)の平均燃費値が23.9km/L、4WD(全輪駆動車)は20.7km/Lとなっており、ニッサンのノートでは、2WD(前輪駆動車)が28.1km/L、4WD(全輪駆動車)では23.5km/Lとなっています(WLTCモードの場合)。 仮に、1日あたり10キロメートルを毎日走行した場合の1ヶ月のガソリン代を表1にまとめました。なお、1リットルあたりのガソリン代は、経済産業省資源エネルギー庁が公表している2024年5月27日時点のレギュラーガソリンの全国平均価格175円/リットルとして計算しています。 表1
※筆者作成 表1より、2WDの方が4WDよりも比較的燃費性能が高く、ガソリン代も安いことが分かります。 ■走行性能は4WDの方が高い 走行性能の面では、4WDの方が高いといえます。4つのタイヤが全て駆動するため、エンジンやタイヤのパワーを接地面に伝えやすいのが特徴です。そのため、雪道やぬかるんだ場所などでもスタックしづらいメリットがあります。 アウトドアで楽しむ趣味を持っていて、悪路を走る頻度が高い場合は、4WDの方が安定して運転できるといえるでしょう。直進安定性に優れている傾向があるため、高速道路でも安定したドライブを楽しめます。