静岡県中学駅伝 浜松細江が王座奪還、男女ともにV
【女子】連覇目指すも御殿場届かず
女子の御殿場は序盤で後手に回って連覇に届かず、1区の主将馬場は「自分がいい流れをつくれなかった」と声を詰まらせた。 区間賞を狙ったが、浜松細江の太田に7秒差の2位。エース対決に敗れ悔しさをにじませた。ただ、連覇の重圧とも戦いながら高め合った仲間には感謝でいっぱい。「チームを引っ張ろうと思う自分にみんな付いてきてくれた」と振り返った。 5区岩渕は2年ながら区間2位と好走。次期エースとして「練習を重ねて来年こそ全国」と雪辱を誓った。
【男子】動揺が響いた袋井陸上2位
チーム内に広がった動揺で本来の力を発揮できなかった。男子の袋井陸上に所属登録の関係で優勝しても全国大会に出場できない可能性があると選手に伝えられたのは2日前。直前の練習も身が入らず、1位に1分以上の差を付けられた。 地域クラブとして出場した初のチーム。西部地区予選を1位で突破し、優勝候補の一角だった。2区松下は区間賞を獲得したが「モチベーションは下がっていた」とチームメートの心境を代弁した。 西尾監督は浜松細江の実力をたたえた上で「一人一人が不安を抱えて走っていた」と語り、選手の心のケアを優先するとした。
12月の全国大会 一部出場校・チームの選手所属登録 参加資格、満たさぬ可能性
県中体連は4日の県中学駅伝の監督会議で、一部の出場校・チームが、選手の所属登録を巡って全国大会の参加基準を満たさない可能性があると説明した。該当校・チームには事前に説明していて、優勝した場合の全国中学駅伝(12月15日、滋賀)への出場可否は日本中体連の判断に委ねた上で、認められない場合は参加条件を満たす最上位の学校・チームが繰り上がるとした。 部活動の地域移行に伴いクラブチームの参加が認められて以降、陸上では夏季大会の出場機会を増やすため学校部活動の選手をクラブ登録したり、クラブの選手を学校登録したりするケースがある。ただ、全国中学駅伝の大会要項は「地域クラブ活動で全国中学校体育大会につながる大会に参加する場合、在籍中学校での参加は認めない。その逆も同様である」と規定していた。 県中体連は当初、この規定を「駅伝の地区予選から県、全国大会までの過程で所属変更を認めない」とするものだと認識していた。だが、10月下旬に行った日本中体連への確認で「夏季大会と同じ所属でなければ全国大会に出場できない」との回答があったという。 今大会は地区予選から、夏季はクラブ登録だった選手がいる学校や、学校登録の選手を含めて構成しているクラブチームが参加していた。問題の発覚が直前になったため、県大会への出場や優勝、記録は全て認定される。県中体連の担当者は「今回の事態を重く受け止め、来年度以降は細心の注意を払って運営する」と陳謝した。