海外で人気のミセスコンテスト 日本初“ミセスアジア大会”をなぜ札幌で?
日本初の本格的な“ミセスアジア”の大会「ミセスアジアジャパン IN北海道」が8月21日、北海道・札幌で開催される。 日本初の大規模なミセスのための“ビューティーページェント”となる同大会は、日本国籍を持つ既婚者、または婚姻経験があり子どもがいる25歳から69歳(2016年10月23日時点)の女性を対象に8月5日まで出場者を募集している。 なお、水着審査はなく、最終選考ではロングドレス、カジュアルウエア、和をテーマにした衣装での審査が行われる。審査基準は知性や品性などが問われ、年齢を重ねたことで得られる内外面の美しさ、日々のライフスタイルを含めたバックグラウンドが評価されるという。
審査は「ヤングミセス」と「クラッシックミセス」の2部門
審査は「ヤングミセス(25~44歳が対象)」と「クラッシックミセス(45~69歳が対象)」の2部門で行われ、一次審査(書類選考)、二次審査(面接)を経て40名のファイナリストを決定。 最終選考会となるファイナルでは、40名のファイナリストの個性に合わせてタイトル、特別賞とティアラ、サシュの授与が行われるほか、上位入賞者は今年10月下旬にマレーシアで行われる世界的なページェント「ミセスアジアシュプリーム2016」への日本代表としての出場資格を取得できるという。 近年は“美魔女”ブームをはじめ、年齢やキャリアを重ねた女性たちの美に対する注目や好奇心が高まりつつある風潮にあるが、そうした中で本格的な“ミセスアジア”の大会が開催されることになった。
海外では定着している「ミセスコンテスト」
「ミセスアジアジャパンIN北海道」の実行委員長を務め、「ミス・ユニバースジャパン」の2014年度、2015年度の北海道大会の企画運営責任者も担当した吉成恵里香氏は、今大会開催の経緯についてこう語る。 「私自身が6年前に、海外で日々多くのミセスコンテストが開催されていることを知ったのがきっかけです。海外、特にマレーシアでは年に3~4回のミセスコンテストが開催されていますが、日本ではいまだにその文化が根づいてはいません。“コンテスト”というと、国内では女性の品評会のようなネガティブなイメージもありますが、これらの大会は海外では“ページェント”と呼ばれ、さまざまな個性、アイデンティティー、思想を持った女性たちが各国から集まり、交流を行い、一つのステージを作り上げることに価値があり、さまざまなタイトルを授与することで女性のプラットフォームの提供がなされています。この文化を日本に持ち込むことは、女性の社会進出のための手助けになり、活躍の場の提供になると感じました」 さらに、“ミス”ではなく“ミセス”にこだわった理由を説明する。 「ミセスは望む、望まないに関わらず、結婚、出産、または介護などでキャリアをリタイアせざるを得ないことが多々あります。そのような女性たちが社会から取り残され、孤独を感じるのではなく、それらを非常に重要な女性の仕事として捉え、そのバックボーンや人生のストーリー、人として培ってきた経験や感性を魅力としてステージ上で表現するのが、この『ミセスアジアジャパン』です。ミセスとしての美しさは、外面だけでは築き上げられません。さまざまな個性を持った女性たちがステージ上に並ぶことで、それら人間的魅力が存在感となって光り輝き、観客の心を捉えます。また、それらの体験提供によって女性の自信を育み、社会での活躍の支援を行いたいと考えております」