まもなく“台風の卵” 熱帯低気圧発生へ 今後台風へ発達して沖縄方面に北上も フィリピン東海上の雲域 日米欧の予報機関による進路予想比較 台風3号発生なら遅い記録に
19日午前の発表で、フィリピン周辺の雲域について2つの円が見られます。西側の雲域はオレンジ色、東に海上の雲域は黄色の丸で示されています。これらの丸が示す雲域はJTWCの監視対象となったことを意味しています。JTWCでは、監視対象の雲域が定めた基準以上に発達すると予想される場合に、LOW(黄)→MEDIUM(オレンジ)→HIGH(赤)へとレベル分けした形で情報を発表します。赤色になると台風の発生時期に近づいた目安となります。それぞれの意味は以下の通りです。 LOW(黄):監視対象ではあるが、今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する可能性は低い MEDIUM(オレンジ):今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する可能性も高まっているが、発達するには24時間以上かかる見込み HIGH(赤):今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する見込み ■アメリカ海洋大気庁の予想 発達しながら南西諸島方面へ北上も アメリカ海洋大気庁のアンサンブル予想結果です。フィリピン周辺とフィリピンの東海上にある2つの低圧部についての予想を発表していますが、このうちフィリピンの東の海上にある低圧部は、今後、沖縄周辺へと北上して東シナ海方面へ進むデータが示されていますが、まだかなりバラツキがあることがわかります。 ■ヨーロッパの予想でも来週に南西諸島へ北上か ヨーロッパ中期予報センターが発表している予想です。来週24日(水)9時の地上気圧の予想図をみると、南西諸島付近に丸い閉じた等圧線が見られます。 24日9時のアンサンブル予想の地上天気図の個々の結果をみると、場所のバラツキは大きいものの熱帯低気圧または台風となって北上して台湾や南西諸島周辺に達しているデータが多く示されています。 また、予想時刻までの48時間以内に、風速17m/s以上の熱帯低気圧が300km以内のエリアに入る確率を示した予想データを発表していますが、来週23日(火)以降に南西諸島周辺から東シナ海にかけては非常に確率が高くなっているのがわかります。
フィリピンの東の海上にある低圧部が今後熱帯低気圧となって北上して南西諸島から東シナ海へと向かう可能性があることを示しています。 現時点で各国の予想を見る限り、今後、熱帯低気圧または台風が発生して南西諸島を中心に何かしら影響を受ける可能性がありそうです。ただ、まだ予報にブレ幅があるため最新の気象情報をご確認ください。 ※正式な台風に関する予報については気象庁が発表する情報を確認してください。
中国放送