ディズニー新エリア開業も猛暑やリベンジ消費沈静化で減益 オリエンタルランド中間決算
東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドは30日、2024年4-9月期の連結決算を発表した。6月の東京ディズニーシーの新エリア開業などプラス要素はあったが、今夏の猛暑に加え、新型コロナウイルス禍後の「リベンジ消費」の落ち着きで入園者が減るなどし、最終利益は前年同期比16・5%減の455億円だった。今後は好調なグッズ販売などを背景に、25年3月期通期業績は当初予想を据え置いた。 【一覧でみる】テーマパークで値上げ相次ぐ 海外より安いが…大型投資で魅力アップも淘汰進む恐れ 同社によると、4-9月期の売上高は前年同期比4・5%増の2972億円だった一方、本業のもうけを示す営業利益は同18・0%減の631億円だった。 新エリア「ファンタジースプリングス」のアトラクションを優先利用できる有料パスなどが好調で客1人当たりの単価を押し上げた。ただ、猛暑やリベンジ消費の落ち着き、前年度の東京ディズニーランド40周年イベントの反動で、入園者数は前年同期比約30万人減少。さらに物価高や人件費の上昇などに伴うコスト増が響いて減益となった。 25年3月期に向け、下期は好調な各コンテンツに加え、ハロウィンやクリスマス関連のイベントによる売り上げ増を見込み、最終利益は前期比0・2%増の1205億円とする当初予想を維持した。