流出は不可避!? 欧州に推薦したい10代の逸材Jリーガー(6)今季全大会で得点!? 速くて強い、J1期待のドリブルマン
近年、多くの日本人選手が欧州の舞台へと羽ばたいている。Jリーグを経由せず直接海外クラブと契約する選手も増え、この流れはますます加速するだろう。しかし、Jリーグにはまだまだ海外で通用するポテンシャルを秘めた才能が輝いている。今回はJリーグで活躍する10代の選手たちから、特に海外クラブに推薦したい逸材を厳選して紹介する。
FW:平賀大空(ひらが・そら) 生年月日:2005年3月2日 所属クラブ:京都サンガF.C. 2024リーグ戦成績:21試合1得点1アシスト 平賀大空は京都サンガF.C.の育成組織出身で、2022年に2種登録でトップチームに加わり、2023シーズンから正式に昇格したウインガーだ。 2023シーズンのJ1リーグ最終節でリーグ戦デビューを果たした平賀は、2024シーズンでは出場機会を増やし、ここまで先発4回を含む21試合に出場している。スピードあふれるドリブル突破が主な武器だが、守備を怠らない姿勢もファンの心をつかんでいる。 今シーズンの平賀は、J1、YBCルヴァンカップ、天皇杯の3つの大会でそれぞれ1得点を記録している。特に、狭いスペースでコースを作り出し、ミドルシュートを決めた天皇杯・清水エスパルス戦でのゴールには、彼の持ち味が表れているが、その他の2得点で意外な武器も見せた。 YBCルヴァンカップ・長野パルセイロ戦とJリーグ・FC東京戦では、どちらもCKからヘディングでゴールを決めている。身長173cmの平賀にとってセットプレーでの空中戦は分が悪そうだが、GK前に入り込み、ヘディングで得点を挙げた。 平賀はFC東京戦後のクラブ公式サイトのインタビューで「ジャンプ力にはちょっと自信がありました」と語っている。ゴールまでの競り合いにも期待できるアタッカーは、いまのJリーグでもそう多くはないだろう。 9月に行われたAFC U-20アジアカップ予選で2試合に先発出場した平賀は、ロサンゼルスオリンピック(ロス五輪)世代の注目選手のひとりとして期待されている。
フットボールチャンネル