「卓球ができるありがたみを改めて感じた」バイク事故での利き手骨折から復活し全国2勝 関西学院大・葛西啓功<全日学2024>
<第90回全日本大学総合卓球選手権大会(個人の部) 日程:10月28~31日 場所:所沢市民体育館(埼玉県)> 30日、第90回全日本大学総合卓球選手権大会個人の部(通称:全日学)にて、男子シングルス3回戦が行われた。 葛西啓功(関西学院大学3年)は、1回戦で松井颯士(名城大学)に、2回戦で今泉蓮(埼玉工業大学)にそれぞれ3-1勝ちし臨んだ3回戦だったが、優勝候補の濵田一輝(早稲田大学)に0-3で敗れた。 葛西は、6月末に利き手である右手の手首付近を骨折。関西学生リーグ直前に復活を遂げ、リーグでは7戦全勝で優秀選手賞も受賞し、今大会に臨んだ葛西に話を聞いた。
葛西啓功(関西学院大学)試合後のコメント
――試合お疲れさまでした。今、試合を終えてみていかがですか? 葛西啓功:濵田一輝選手のサービスが、全然レシーブできませんでした。フォア前はほんとにサイドギリギリのフォア前でしたし、バックロングもコースが厳しくて、コートに広くサービスを出されて、レシーブがまず全然できなくて完敗でした。 ――事故にあったと伺ったのですが、どのような事故だったのでしょうか? 葛西啓功:6月の末ぐらいに、バイクに乗っていての単独事故でした。 その際に右手をついたときに、手首付近の舟状骨を骨折して、3日ほど入院して手術も行いました。 ――大怪我ですね…。 葛西啓功:怪我をしてからは1ヶ月半ぐらい練習できていなくて、ちょうどインカレもあったのですが、出場できませんでした。 復帰したのが、秋季関西学生リーグの1週間前くらいで、そこからようやく練習を再開できました。 ――あれ、でも関西学生リーグで7戦全勝でしたよね? 葛西啓功:最初は出られないかなって思ってたんですけど、なんとか出られてよかったです。 リーグでは「できるプレーをしよう」「怪我でもできる技術を使っていこう」と割り切れたのが、逆に力が抜けたのかなと思います。 ――利き手の怪我で違和感などはありませんでしたか? 葛西啓功:復帰直後はチキータがあまりできなかったんですけど、今は全然後遺症とかはなく、いつも通りプレイできてます。 ――大怪我を経験してからの今回の全日学で2勝できたことについては、どう感じていますか? 葛西啓功:実は大会の4日前に右腕を肉離れしました(笑)。棄権も考えたのですがなんとか出ることができました。 関東1部で活躍する濵田一輝選手とも試合できましたし、2回戦の今泉選手も強かったのですが、自分らしいプレーで勝つことができたので良かったです。 本当に卓球ができるありがたみを改めて感じました。 ――残りの1年ちょっとの大学生活の抱負も教えてください。 葛西啓功:4年生に向けてこれから就活も始まるので、勉強の方もやりつつ、卓球もやって、来年最後の全日学で良い結果を残せるように頑張りたいと思います。
全日学2024 葛西啓功(関西学院大学)結果
<1回戦> 葛西啓功(関西学院大学) 3-1 松井颯士(名城大学) <2回戦> 葛西啓功(関西学院大学) 3-1 今泉蓮(埼玉工業大学) <3回戦> 葛西啓功(関西学院大学) 0-3 濵田一輝(早稲田大学)
山下大志(ラリーズ編集長)