【図】「イスラム国」の活動領域は?(2015年4月3日現在)
ISからティクリートを奪還
2014年6月、過激派組織「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)は「イスラム国」(IS)の建国を宣言しました。ISが主張する「領土」は、シリアからイラクにまたがりますが、その境界は一定ではなく、現在も各地で攻防が続いています。ここでは、米ワシントンの「戦争研究所」(Institute for The Study Of War=ISW)の資料を基に、2015年4月3日現在の勢力図を紹介します。 【図】2015年1月15日現在の「イスラム国」活動領域 報道によると、イラク政府軍と連合軍が3月31日、アメリカなど有志連合の空爆支援を受け、ISからティクリートを解放したと伝えられています。一方で、戦争研究所によると、ISがシリアの中部や西部で軍事作戦を強めたと報告されています。
ISは「首都」をシリアの都市ラッカに定め、徴税やインフラなどの行政サービスを提供していると伝えられています。また、5年以内にスペインから中国北西部まで「領土」を広げると宣言しています。ISILはイスラム教スンニ派の過激派組織で、これを率いるのはバグダディ容疑者。預言者ムハンマドの後継者を意味する「カリフ」に選出されたとしています。 ・戦争研究所(Institute for The Study Of War)