ホンダ、「タクト」「ジョルノ」「Dunk」「JOG」「JOG Deluxe」「Vino」の計6車種をリコール 走行中に後輪がロックし転倒のおそれ
本田技研工業は10月31日、ホンダブランドの「タクト」「ジョルノ」「Dunk」と、ヤマハ発動機向けに生産する「JOG」「JOG Deluxe」「Vino」の計6車種について、原動機の不具合により走行中に後輪がロックし、転倒するおそれがあるとして、計59万8797台のリコールを国土交通省に届け出た。 なお、同様の不具合で、ベトナムのHonda Vietnam Co.,Ltd.から「タクト」「Dunk」について計5万1493台のリコールが届けられていて、同様の不具合によるリコールは65万台を超える。 不具合は、原動機のクランクケースとミッションケースの製造工程での管理方法が不適切なため、当該ケースの合わせ面の密着性が不足し、ミッションオイルが漏れることがある。そのため、オイルの潤滑不良で異音が発生し、そのまま使用を続けるとケース内のベアリングが破損して、最悪の場合、走行中に後輪がロックし、転倒するおそれがある。 改善措置として、全車両のミッションオイル量を測定し、基準未満の場合はミッションケースを良品に交換するとともに、ベアリング等を新品に交換する。基準以上の場合はケースの合わせ面を清掃し、ガスケットを塗布して再組付けを行なう。なお、部品の準備に時間を要することから、不具合内容を周知し、準備でき次第、改めて連絡するとしている。 対象となる車両の制作期間は2015年9月18日~2024年9月18日。これまでの不具合件数は61件で、事故の有無については2件転倒があり、けがはないとしている。
Car Watch,編集部:椿山和雄