大卒で入社後「初」のボーナス!「30万円」は平均?手取りはいくらになる?
新卒で入社した人にとって、初めてのボーナスを冬に受け取ることもあるでしょう。 そのためボーナスの時期が近づいてくると、いくらもらえるのか楽しみな反面、不安もあるのではないでしょうか。同じく大卒で入社した人たちがどのくらいボーナスをもらうのか、気になる人もいらっしゃるでしょう。 本記事では、大卒で入社した人の初ボーナスの平均や、ボーナスから引かれる税金についてご紹介します。
大卒入社の初ボーナスはいくらが平均?
厚生労働省が実施した「令和4年賃金構造基本統計調査」を基に「大卒入社の20~24歳」のうち「勤続年数計0年」と「勤続年数計1~2年」の人の「年間賞与その他特別給与額」を表1にまとめました。 夏のボーナスは前年度の冬から本年度の春にかけての評価により支給されることが多いため、春に入社したばかりの社員がもらえるボーナスは少額である場合が多いようです。 「年間の賞与」について表1にまとめました。年間なので、夏と冬それぞれにて受け取れるボーナスのおおよその金額は、記載された金額の半分ほどと考えていいでしょう。 表1
※厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」を基に筆者作成
ボーナスから引かれる税金とは?
毎月支払われる給与から税金が引かれるのと同様に、ボーナスからも所得税と社会保険料が引かれます。所得税とは所得に対して課される税金のことで、1年間の所得に税率を掛けて計算します。 一方で社会保険料は健康保険料・厚生年金保険料・雇用保険料の大きく3つに分かれています。 それぞれ保険料を算出するための計算方法が異なるため、事前に確認しておきましょう。
「ボーナス30万円」の手取りはいくら?
では、ボーナスが30万円の場合だと手取りはいくらになるのでしょうか。保険料率は各都道府県によって異なりますので、今回は東京都の場合で計算していきます。 まず、厚生年金保険料は「30万円×保険料率」で算出します。保険料率は18.3%ですが、会社が半分を負担してくれるので9.15%になり、30万円×9.15%=2万7450円です。 次に、健康保険料は30万円に保険料率10%の半分である5%を掛けて計算し、1万5000円となります(介護保険第2号被保険者に該当しない場合)。 雇用保険料は30万円に保険料率0.6%を掛け、1800円となります(令和5年度時点)。なお、業種によって異なる場合がありますので詳しくは厚生労働省ホームページにてお調べください。 最後に、所得税は「(ボーナス額-社会保険料合計)×源泉徴収税額」で計算するため、 (30万円-4万4250円)×4.084%=約1万444円です。 ※源泉徴収税率は扶養家族がおらず、給与が20万円のものと仮定して計算 社会保険料と所得税の合計である約5万4694円を30万円から引くと、手取りは約24万5306円ということになります。