大学進学率57.5% 24年春高校卒 過去最高を更新 茨城
3月に茨城県内の公私立高校を卒業した人の大学進学率は、前年度比1.5ポイント増の57.5%で過去最高となったことが18日、文部科学省の学校基本調査(確定値)で分かった。就職した割合は0.7ポイント減の16.9%で過去最低となった。 全日制・定時制の県内高校卒業生の大学進学率は5年連続で上昇した。2007年度卒が初めて50%台に達した後、20年度卒からは過去最高を毎年度更新している。いずれも5月1日現在で、短大を含む。 3月の卒業者数は前年から1355人減の2万1932人で、大学進学者数は436人減の1万2606人だった。 茨城県の大学進学率57.5%は、全国平均61.9%を4.4ポイント下回った。県内通信制の大学進学率は3.4ポイント増の28.6%と上昇傾向にある。こうした大学進学率の上昇に伴い、高校卒業者の就職の割合は低下した。 3月に茨城県内の公私立中学を卒業した生徒の高校等進学率は、0.2ポイント減の98.6%。公私立中等教育学校(前期課程)は0.1ポイント増の99.7%。公立義務教育学校は0.1ポイント増の98.4%だった。 24年度の県内公私立校の女性管理職の割合も調査しており、全体で1.5ポイント増の34.5%で過去最高だった。幼稚園が1.1ポイント減の70.7%、小学校は2.0ポイント増の38.1%、中学校は1.2ポイント増の17.4%、高校は2.8ポイント増の15.6%、公立の特別支援学校は4.0ポイント減の38.8%だった。 県教育委員会の担当者は「教職員子育て応援・女性活躍推進プランなど各種取り組みの成果が表われている」としている。
茨城新聞社