自分らしい働き方考える 本庄でセミナー 一度は起業も40代で破産…「職人として腕には自信も経営能力乏しく」 創業塾で学び再起業した起業家 結婚を機に移住しブランド立ち上げ「仕事は人生を描く一つの手段」と語る女性起業家も
埼玉県本庄市は7日、「多様な働き方セミナー・座談会」を市役所6階大会議室で行った。「本庄パン処 麦と豆」オーナーシェフの宇田亨さんと合同会社きらりすと・アトリエDEMETAN代表の内原絵美さんが講師を務め、参加者12人が現在活躍中の起業家と一緒に自分らしい働き方について考えた。 赤城乳業の巨大新工場、寄居に誕生へ「来春までに着工しないと、28年春の稼働に間に合わない」
宇田さんは20代でパン店を創業したが、40代で破産を経験。その後、ベーカリーアドバイザー、テーマパークリゾートオフィシャルホテルなどを経て、専門学校特別講師を務める傍ら再起を目指して猛勉強を実施。2018年5月に本庄で再起業した。 宇田さんは最初の創業時に最大で44人の従業員を抱えたが、資金不足に陥った。「パン職人として腕には自信があったが、勉強不足で経営能力は乏しかった」と当時を振り返った。本庄早稲田塾創業スクールで学んで再起業し、「働くためには学び続けることが大事。自分の仕事に誇りと使命感を持ち、恩を忘れないことも重要」と強調した。 内原さんは大学卒業後、製薬会社や広告代理店での勤務を経て、結婚と同市移住を契機にファッションブランドを立ち上げ、15年に企業。20年には働く女性・女性起業者支援プロジェクト「Lady★Go」を市とともに立ち上げ、全体統括・企画・プロデュースを担当している。
内原さんは移住をきっかけに本庄絣(かすり)とコラボレーションしたバッグを販売。体調を崩した時期もあったが、地域資源を活用した新商品開発プロデュース業にビジネスをシフトしていったという。「仕事は幸せになるため、あなたにとっての100点満点の人生を描くための一つの手段」と話した。