期待高まる前川 21歳、プロ初満塁弾―プロ野球・阪神
敵地のスタンドに大勢詰め掛けたファンを喜ばせた。 阪神の前川が、今季2号の満塁本塁打。プロ初アーチとなる2ランを5月31日に放った高卒3年目が、また結果で応えた。 【写真】1回、阪神の前川に先制の満塁本塁打を打たれたソフトバンク先発の石川 ソフトバンク・石川の立ち上がりにつけ込んだ。一回、四死球と安打で1死満塁となり打席へ。3球目を振り抜き、ライナー性の打球を右翼席に突き刺した。「みんながつないでくれたチャンスだった。打った瞬間、いったと思った」。接戦で投げ続けてきた先発の才木にとっても、大きな援護点になった。 昨季のリーグ優勝に貢献した大山や佐藤輝の打撃が振るわない中で、岡田監督は「同じようなメンバーばかりでは、なかなか勝てない。今がレギュラーを取る過程」。21歳の成長に期待を寄せる。 今季は初めて開幕戦のスタメンに名を連ねた。ここまで2軍に落ちることなく奮闘し、出場試合は昨年を上回る49。「一日一日必死に」。定位置を奪取し、ブレークの年にしたい。