テレ朝人気アナ→旅行会社に突然の転職 大木優紀さんの決断「私にしか生み出せない価値を」
家族と仕事を両立、秘けつは?
プライベートも聞いてみた。2010年に一般男性と結婚し、今は小学生の長女と長男の母。家庭と仕事を両立している。秘けつがあるようだ。 「母としても妻としても完璧にはできていない気がします。ただ、仕事と両立していく中で最近、悟ったのが大切なマインドとして自分に期待しすぎないことが大切だなと。過去の自分、たとえば3年前に転職した私には相当、偉そうなことが言えるかなと思います。それはこうだよとか、子どもが小さい頃、必死な私にはゆっくり見守っていても大丈夫とか。過去の自分にちょっと偉そうに言ってあげられるなら、それは成長しているということ。その程度でいいと思うようにしています」 プライベートで幸せな時間を尋ねると予想通りの答えが…。 「海外旅行です。個人的な感覚ですが日本から離れるほど旅の深みとリフレッシュ度は上がる気がします。知らない街で異邦人になることで自分が日本で背負っていた荷をその時だけ全部下ろせた気分になります」 海外旅行以外はどうだろう。 「基本的に週末は子どもたちの予定が優先です。長男のスポーツの応援とか、習い事の送り迎えをしてあっという間に終わります」 いいお母さんぶりがうかがえる。妻としてはどうだろか。 「夫は私に期待しすぎないでくれています。私にいろいろ求めず、私は私のままでいいよ、と言ってくれるタイプ。お互いがやれていないことをお互いがサポートするバランスはいい気がします。夫婦仲はいいです」 最後に今後の生き方を聞くとあらためて夫婦仲の良さを感じる言葉も。 「ポジティブな意味で最近、どう人生を終えるかみたいなことを意識するようになったなと思います。夫と話したら『そんなに先が長いわけじゃないから、ここからは思い出作りじゃないか』と言われました。いろんな考えがあると思いますが、私は戦略的なキャリアデザインなんてできないし、それより自分がどんな思い出を作って人生を終えたいかを考えた時、転職がそうだったように興味のあることに感覚に流されるように選択していけばいいのかなと思っています。やりたいことはやる、違うと感じたことや無理だと思ったことはブレーキを踏む勇気も必要。夫は私の選択したことにノーと言わず背中を押してくれるタイプ。私が私らしくいられるようにしてくれる人です。これからの人生は思い出として残したいことをやっていくのでいいかなと思っています」 □大木優紀(おおき・ゆうき) 1980年東京都生まれ。慶応大経済学部卒業後、2003年にテレビ朝日に入社。アナウンサーとして『GET SPORTS』『やじうまテレビ!』『くりぃむナントカ』などを担当。21年末に同社を退社し、令和トラベルに転職。海外旅行予約アプリNEWTのPRに奮闘中。小学生の長女・長男の2児の母。
中野由喜