衝撃、モトGPが850cc化で市販車ベースのSBKより遅くなる? レース転換期が到来!
1000cc市販車ベースのSBKは改造範囲が限られるが、最大で240PS超
SBK(スーパーバイク世界選手権)はリッタークラスの市販モデルをベースに争う。エンジンは、4ストローク2気筒1200cc以下、3・4気筒は1000cc以下。エンジン部品はカムシャフトの変更が認められ、クランク&バランスシャフトは加工が認可されている。 車体はFフォーク変更やスイングアームの補強は認められているが、フレームはほぼ市販車に準ずる。カウルのデザインに関してもモトGPほど自由度は高くない。最低重量はモトGPより重い168kg(2024年よりライダーの体重に応じた変動制に)。 ヤマハのYZF-R1ワークスレーサーは公称220PS以上、ドゥカティのパニガーレV4Rはレースマフラーと専用オイルによって240.5PSをマークすると公式に発表されている。
モトGPとSBKのタイム差を比較! コースによってはほぼ差がない!
現在、モトGPマシンの馬力は280~300PS程度と言われ、一説によると規則変更で30PSはダウンするという。となればSBKマシンとの差はかなり少なくなる。当然、ラップタイムに影響があり、コースによっては1~2秒遅くなる模様だ。 サーキットにもよるが、実はモトGPとSBKマシンのタイム差は意外にも少ない。 現在モトGPとSBKの両方を開催しているサーキットはフィリップアイランド、バルセロナ、アッセン、アラゴン、アルガルヴェ、ヘレスの6つ。ラップレコードを比較すると、いずれもモトGPの方がタイムは速かったが、差はコースによってコンマ数秒~2秒程度違う。中高速コーナーが多いフィリップアイランドは僅差なのに対し、ヘレスのようにテクニカルなコースは2秒以上の差が開いている。 ●フィリップアイランド モトGP:予選 – 1分27秒246 レース – 1分28秒108 SBK:予選 – 1分27秒916 レース – 1分28秒564 ●アラゴン モトGP:予選 – 1分46秒069 レース – 1分48秒089 SBK:予選 – 1分47秒973 レース – 1分49秒028 ●ヘレス モトGP:予選 – 1分36秒170 レース – 1分37秒449 SBK:予選 – 1分38秒247 レース – 1分39秒004