風邪予防や持久力もアップ!? 2週間、毎日「ビーツ」を食べた私に起きたこと
「ビーツ」は最近ブームになっているけれど、どんな効果があるの? 2016年、蘭マーストリヒト大学のレックス・ヴェルダイク氏がサッカー選手を対象に行った研究でも、濃縮ビーツのショットを1日2杯飲んだ選手たちは、プラセボを摂取した選手たちに比べて、ペースを徐々に上げていくスプリントで走った距離が平均3.4%長く、心拍数も低かったという結果が出ている。 【写真】老化を早める7つのNG食材 そこで今回は、14日間連続でビーツを摂取してみることにした。その結果、何が起きたかを詳しく見ていこう。 ※本記事は、アメリカ版『Runners World』からの翻訳をもとに、ウィメンズヘルス日本版が編集して掲載しています。
ときどき膨満感があったけれど、満腹感もちゃんとあった
は食べ応えのある食材。100gのビーツには、食物繊維が3.8g※が含まれている。ほとんどの日は、他の野菜や果物と組み合わせてスムージーにしたりしていたので、腹持ちがかなりよかった。 とはいえ、ちょっと多すぎると感じた日があったのも否めない。おなかが張って、ランニング中は特に苦しかった。その膨満感は最初の数日で消えたけれど、満腹感は残ったので、日中につまみ食いばかりすることがなくなった。 朝のスムージー1杯で午前中を元気に乗り切れたのはうれしい限り。私が飲んでいたのは、アスリート用の料理本『Run Fast. Eat Slow.: Nourishing Recipes for Athletes: A Cookbook』にあった“Can’t Beet Me”というスムージー。材料はブルーベリー、ココナッツウォーター、アーモンドミルク、バナナ、アーモンドバターで、長距離を走ったあとのリカバリードリンクとしても使えた。 ※出典:日本食品標準成分表(八訂)増補2023年
嫌でもビーツを使っていたら全体的な栄養価が高まった
気の利く友達がビーツを使ったデザート(レッドヴェルヴェットケーキなど)のレシピを送ってきてくれたけれど、作ることはしなかった。このチャレンジを始める前の1~2カ月は運動量が異常に少なかったので、いまは体力を取り戻すためにも、甘い物を意識的に控えているのだ。でも、ビーツを使い始めてからは、作り置きミールの栄養価が全体的に高くなったような気がする。 夕食のレシピは、私の友人、クリスティーナ・バウアーのブログ『Feeding the Frenzy』で見つけた。彼女は並外れたウルトラランナーのロブ・カーと結婚していて、驚くほど料理が上手。この夫婦は2人ともベジタリアン。私は、このチャレンジの最後の夕食に野菜たっぷりのビーツボルシチを作り、そのレシピを作ってくれたクリスティーナに振る舞った。サワークリームを乗せて、カリカリのパンを添えれば、それだけで満足できる食べ応えのある一品。
マラソントレーニングの最初の2週間は予想以上にうまくいった
仕事の締め切り、旅行、その他さまざまな事情で長い間ランニングをしていなかった私は、トレーニングの距離や強度を増やす自信があまりなかった。だから、ワークアウトは相変わらずきついけれど、長距離はそれほど苦痛を感じることなく走れているのは素直にうれしい。その理由はビーツにあるか? ビーツが唯一の理由とは思わないけれど、ビーツを摂取することに損はない。それに、この1年インフルエンザや風邪をひき続けていた私が、この1カ月を終始健康に過ごせたのは、ビーツを中心としたクリーンな食生活のおかげのような気がしてならない。