初女王へ予行演習は完璧! 小祝さくら、難関17番でホールインワン「本番だったら良かったのに」フジサンケイレディスクラシック開幕
「第42回フジサンケイレディスクラシック」(フジテレビ、産経新聞など主催、夕刊フジ後援)が19日、開幕した。前年優勝者の神谷そら(21)は今季の年間ポイントランキング1位の鈴木愛(29)と同2位の小祝さくら(26)と同組でティーオフ。午前7時の第1組を皮切りに108人が出場し、風光明媚な川奈GC富士コースで熱い戦いが始まった。 (清水満) 【写真】「フジサンケイレディス」恒例の前夜祭、華やかな衣装で出席した小祝さくら、岩井千怜ら 本戦前日(18日)のプロアマ戦で小祝が魅せてくれた。実測154ヤードに設定された17番(パー3)、6Iを手にして振り抜いた。いい感触だった。自身の武器であるドロー系(右から左へ曲げる)のボールはピン手前で2バウンドして、カップに吸い込まれた。ホールインワンである。 プロでは2018年のKKTバンテリンレディス以来2度目、アマ時代を含めて3度目のエースに、「本番だったら良かったのに…」と笑った。本戦なら賞金600万円ナリの特別賞がかけられていたが、お金以上に収穫はあった。 「ええ、すごくいい球だった。ああいうふうに打てば入るんだって。(本戦に向けて)いいイメージができました」 昨年、17番の平均スコアは3・4148。2人に1人がボギーを打つほどの難ホール。打ち上げの砲台グリーン、外せばラフ、バンカーなど罠にはまる。小祝も過去、右の崖下に落とすなどしたが、それもビック・ショットで払拭?! しかもプロアマ戦で〝小祝チーム〟が優勝、本番へ向けいい前祝いができた。 今週15日、26歳の誕生日を迎えた。「ショットの調子は悪くないです。17番はグリーン奥のスペースを使って攻略したいです」と。さらに川奈の難敵・高麗グリーンも〝ほんわか気質〟満載のユニーク小祝流?! 「高麗は(ベント芝とは)別ものです。考え過ぎないで打つ。細かく考えても入らない。入らなくても気にしない。〝だいたい〟でイメージを大事にして打っている。このコースはパットが左右する」って。ン? 〝だいたい〟とは大胆だが、実績がある。3年前の最終日に8バーディー、1ボギーの64。25パットだった。通算7ンダーで3位タイ。「入るときは入るんですよ」と笑った。 2018年から年間ポイントランキング10位以内をキープする実力派。今季7戦して「ヤマハレディースオープン葛城」(静岡)でのツアー通算10勝目を含めトップ10入りが4度、目下ランキング2位。優勝すれば一気にトップになる。
今年からプレーヤーズ委員長に就任、協会幹部と選手の間の調整役を務める重責を担う。2週前にリモートで委員会を主宰して「いろんな問題がでてきたけど、面白かった」と大役を果たした。選手全体をリードする立場にいるが、そろそろ自身のための〝女王〟になってもいい頃である。