新感染症に備え訓練 滋賀県と大津市など連携
滋賀県は21日、大津市などと連携し、県庁や保健所、病院で、新たな感染症の発生に備えた訓練を行った。新型コロナウイルスの感染拡大を経験後、県が感染症対策の訓練を実施するのは初めて。 午前中は東近江保健所と県庁危機管理センターで、軽症の疑似症患者の入院調整・移送手段の確保などの訓練を実施。午後は流行国からの帰国者が重症患者だったとの想定で、大津市保健所で入院調整し、救急車で同市立大津市民病院に搬送する訓練を行った。同病院では軽症、重症の患者の入院受け入れとともに国立感染症研究所への検体搬送などの手順を確認した。 県は今回の訓練を受けた机上訓練を27日に行う予定で、新型インフルエンザ等対策本部員会議設置運営訓練や、三日月大造知事の模擬記者会見も実施する。 大津市保健所での訓練を担当した同保健所保健予防課の山田由香里課長補佐は「感染症対策は病院、薬局、消防など関係機関との連携が大事。パンデミック(世界的大流行)は10年に一度といわれるが、新型コロナの大流行が記憶に新しいうちに繰り返し訓練をすることが大切だ」と話した。