「ラムネ」と「サイダー」何が違う? 時代によって変化…違いは「味」ではなく…
あす21日は都心も28℃予想で、また暑さが戻ってくるということです。 汗ばむ陽気にピッタリなのが「ラムネ」と「サイダー」。この2つの違いを説明できますか? 【画像】ラムネ、サイダーの語源は?どちらも明治時代に日本で広まる 実はラムネとサイダーは、明確なルールによって使い分けられています。しかもそのルールは、時代によって全く違うのです。
■ラムネとサイダー、「過去」と「現代」の変化
ラムネとサイダーの違いは「過去と現代で変化している」とのことです。 明治時代から炭酸飲料を製造販売している「トンボ飲料」に、違いを聞きました。 一体、どう変化しているのでしょうか。まずは、「過去」のこの2つの違いを見てみましょう。 ラムネは、黒船に乗ってやってきたペリーによって日本に伝えられた「レモネード」が由来だといわれています。「Lemonade(レモネード)」がなまって「Ramune(ラムネ)」と変化し「ラムネ」と呼ばれ、明治時代に広まったとされています。ですので、当初のラムネはレモン風味だったのです。 一方で、サイダーも明治時代に広まりました。フランス語でリンゴ酒を意味する「シードル」が語源になったと考えられていて、フランス語だと「Cidre(シードル)」ですが、英語だと「Cider(サイダー)」になります。そして、アルコールが入っていなくてもリンゴ風味の炭酸飲料を「サイダー」と呼ぶようになったといいます。 つまり、当時のラムネとサイダーの違いは「味」でした。
■両者の違いは「味」ではなくなる…
しかも、違いは味だけではありません。 当時は、リンゴのフレーバーのほうが高価だったため、ラムネは庶民の飲み物、サイダーは高級品という違いもあったそうです。 しかし、それが「現代」になると、両者の違いは「味」ではなくなります。 元々はレモンとリンゴしかなかったフレーバーも、時代の流れとともに様々な風味の炭酸飲料が登場。そうなると、レモンとリンゴだけの区別は意味がなくなって、境界線があいまいになっていったといいます。 その結果、様々な風味の炭酸飲料をラムネともサイダーとも呼ぶようになり、新たなルールで区別するようになりました。 その新たなルールは「ビー玉で栓をしているかどうか」です。 ビー玉で栓をしているのがラムネ。ビー玉で栓をしていないのものはサイダーと呼ぶようになったということです。 ラムネが日本に広まった当初から、ビー玉で栓をしていたため、その文化が残った形です。 久冨慶子アナウンサーは、コップに入れたラムネとサイダーを見比べていましたが、トンボ飲料の担当者は、あくまでも個人の主観としつつ「ビー玉が入っていない容器に移した時点で、サイダーと呼んだ方がいいかもしれない」と話していました。 (スーパーJチャンネル「なるほど!ハテナ」2024年5月20日放送)
テレビ朝日